音楽劇「百年の絆~孫文と梅屋庄吉」


中国の国父・孫文と
日本最初の映画会社「日活」の創始者・梅屋庄吉の
命を賭けた30年の交流を
歌と踊りにのせて描く愛と涙と笑いの音楽劇!


 中国革命の父、孫文

 中国の広東省中山市は「辛亥革命」(1911年)を起こした孫文(1866~1925年)の出身地である。その名は「孫中山」の雅号にちなんだもので、この地を訪れると、今でも絶大な人気を誇っていることが分かる。また、南京を訪れたときは、孫文の巨大な陵墓「中山陵」があって、その存在の大きさに驚かされた。中国や台湾のいたるところに見られる「中山」の名はこの孫文にちなんだもので、現在でも中国の「革命の父」として尊敬されている。


 孫文を支援した梅屋庄吉

 孫文は香港で医学を学んだ医師だったが、革命を志して母国を追われたこともあって、58年の生涯の大半を外国で過ごしている。その無私の人柄が好まれたせいか、"大陸浪人"宮崎滔天をはじめ、日本には支援者も多かった。その最大の後援者が「日本活動写真(日活)」をつくった梅屋庄吉だった。梅屋は香港で写真館を経営していた27歳のころに孫文と出会い、その情熱に打たれて「君は兵を挙げよ、我は財をもって支援す」と約束し、それから30年にわたって孫文を支援し続けたという。


 上海万博の日本館で「梅屋庄吉展」

 孫文と宋慶齢の結婚式が、実は梅屋庄吉の屋敷で執り行われたことなど、これまで孫文と梅屋庄吉の関係はほとんど知られることがなかった。それが、2007年秋に品川能正の脚本・演出で現代劇「孫文と梅屋庄吉」(東京ギンガ堂公演)として上演され、東京、福岡、長崎など国内7都市、北京、上海、南京など中国3都市を巡るにおよんで徐々に知られるようになってきた。そうして今回ついに「上海万博」の日本館での特別展「梅屋庄吉展」が開かれるまでになっている。
 尖閣諸島をめぐる領有権の問題でぎくしゃくしている日中関係だが、国と国の関係を超えた「人間関係」の大切さを知る意味で、この舞台が注目される。


 2011年は「辛亥革命」から100年

 音楽劇「百年の絆~孫文と梅屋庄吉」は、作曲家・日高哲英の力強いオリジナル曲が舞台を満たし、振付家・酒井美佳による躍動感あふれるダンスが舞台いっぱいに繰り広げられる楽しい舞台である。
 奇しくも2011年は「辛亥革命」からちょうど100年という節目の年に当たる。孫文は民族・民権・民生の「三民主義」を唱え、「西洋の(武力で支配する)覇道と絶縁して、東洋の(仁義で治める)王道の文化を築く」大アジア主義を主張したが、強大な経済力を備えた最近の中国が、かつての西洋と同じ「覇道の道」をたどろうとしているのは、何とも皮肉なことだ。
 国同士がどんなにいがみあっても、個人の関係はいつまでも変わることなく、信義の絆で結び合うことの素晴らしさを歌い上げている。
(Text/水木康太郎 Photographs/東京ギンガ堂)

 

品川能正(しながわ よしまさ)

脚本家、演出家。山口県宇部市出身。同志社大学法学部卒。演劇企画集団「東京ギンガ堂」代表。「人間の理性と狂気を描く」ことで高い評価を得ている。 2001年に日韓共同制作「火計り(ひばかり)〜四百年の肖像」の脚本を手掛け、第46回岸田戯曲賞の最終候補作にノミネートされ注目される。2004年には画家・香月泰男を描いた「KAZUKI〜ここが私の地球」の脚本・演出を手掛け、米国でも公演。2009年にも「サムライ 高峰譲吉」の米国公演を成功させるなど、国際的に活躍している。


東京ギンガ堂

1992年、品川能正の作品を上演することを目的に設立され、精力的に演劇活動を展開している。2007年6月には、東京・新宿の歌舞伎町にある大久保公園にテント形式の特設劇場を開設、毎年6〜8月に音楽劇仕立ての軽快なコメディミュージカルを上演。これまでに「夢〜歌舞伎町物語」「デージーが咲く街」「ねこになった漱石」など、地元に根差した作品を上演しており、新宿歌舞伎町の新たな夏の風物詩となっている。2009年には日韓共同制作のミュージカル「ザ・サウンド・オブ・サイレンス〜沈黙の声」を東京、大阪、ソウルなどで上演、演劇専門誌「テアトロ」で年間ベストワンに選ばれている。

 

お問い合わせ

東京ギンガ堂: Tel. 03-3352-6362
http://www.tokyo-gingado.com
チケット: イープラス http://eplus.jp/ (PC&携帯)
東京公演: 2010年10月16日(土)~10月24日(日)(全10ステージ)
開館時間: 10:00~18:00(木・金は20:00まで)
劇場: 紀伊國屋ホール(紀伊国屋書店 新宿本店4F)
東京都新宿区新宿3-17-7
Tel. 03-3354-0141  http://www.kinokuniya.co.jp/
料金: 前売5,000円/当日5,500円(全席指定)
公演日程:
10月 16 17 18 19 20 21 22 23 24
曜日
14:00
19:00


スタッフ

  • 脚本、演出/品川能正
  • 音楽/日高哲英
  • 美術/加藤ちか
  • 振付/酒井美佳
  • 歌唱指導/藤森裕美
  • 照明/関 嘉明
  • 音響/今西 工
  • 舞台監督/岩崎健一郎
  • イラスト/伊藤桂司
  • 宣伝美術/武田昌也
  • 制作/木村優子
  • 企画・制作/東京ギンガ堂

キャスト

  • 山口嘉三(昴)=梅屋庄吉
  • 米倉紀之子(昴)=妻トク
  • 張 春祥=孫文
  • 王 飛=宋 慶齢
  • 大谷 朗(円)
  • 山本まなぶ
  • 黒田湖蘭
  • 江森正明(昴)
  • 高橋和久
  • 由愛典子
  • 家紋健大朗
  • 山本悠生
  • 舞山裕子(昴)
  • 稲田 琢
  • 吉川哲矢
  •   

 

プレゼント

10月24日(日)(14:00~開演)の公演チケットを、2名様3組、計6名様にプレゼントいたします。

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