
ビジネスクラスとエコノミークラスの中間に位置するという
エールフランスのプレミアムエコノミークラス「プレミアム・ボヤジャー」。
果たしてどのような特徴があるのだろうか。

その名も「プレミアム・ボヤジャー(PREMIUM VOYAGEUR)」と名付けられたエールフランスのプレミアムエコノミークラスは、世界的な景気後退のなかでビジネスクラス離れが進み、新たなビジネス客の掘り起こしが必要になったための新戦略。

その最大の特徴はシェル型シートの採用によるスペースのゆとり。97センチのシートピッチ、48センチのシート幅、革張りの肘掛け幅は10センチと、これまでのエコノミークラスに比べると全体で40%もスペースが広がり、2列配置なので席を立つ際にも隣の乗客が気にならない広さ。
さらに、空港では優先チェックインカウンターでの搭乗が可能で、手荷物もエコノミーの20kgに対して30kgまで預けることができる。機内のトラベルキットやクッション、ブランケットなどはビジネスクラスと同じものがサービスされ、到着時の優先手荷物受け取りサービスも利用可能。
新型のシートにはPC用のコンセントが装備され、テーブルも広々。機内エンターテインメントプログラムもオンデマンド方式が採用され、映画だけでも85作品以上と豊富で、幅26センチの個人用ワイドスクリーンで楽しめる。

これだけ見るとビジネスクラスとほとんど変わらないように思えるが、プレミアムエコノミークラスの「エコノミー」たるゆえんは、機内のミールサービスにある。食事や飲み物がエコノミークラスと同じなのだ。とは言え、シャンパンサービスやワインのセレクション、食事メニューの多彩さでは定評のあるエールフランス。充実したサービスと快適なシートを手頃な料金で利用できるようになったと考えれば、新クラスによる長旅も魅力的だ。

ところで気になる料金だが、成田発パリ往復料金を同社のホームページで調べてみると、冬期運賃(2009年11月1日~2010年3月31日)は次のようになっている。
| ◎エコノミークラス | 56,000円~ |
| ◎プレミアム・ボヤジャー | 177,000円~ |
| ◎ビジネスクラス | 350,000円~ |
ということで、ビジネスクラスのほぼ半額。サービス面もさることながら、料金的にもかなり魅力的なのである。

デフレ傾向がはっきりしている経済環境のなかで、企業がまっさきに考えるのはコストカット。出張旅費規定を、役職によってはこれまでのビジネスクラスからエコノミークラスへ変更した企業も多いのではなかろうか。
さりとて、仕事で行く中高年層に対して長距離のエコノミークラスはちょっと酷……そう考えている企業にとっては、まさに渡りに船の新クラス登場ではないだろうか。
エールフランスでは、ボーイング777、エアバス330、同340で運航する長距離路線のすべて(カリブ海、インド洋路線を除く)に同クラスを順次、導入する予定という。
ところで、デフレスパイラルが上昇気流に転じて経済が安定軌道に戻るのは、いつのことだろうか。
(Text/編集部)

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