春のうららかな陽気に誘われて、東京・丸の内へ。
手応えのある「カランダッシュ」の万年筆で
ちょっぴり気取ってサインをしてみたら
とても贅沢な気分になりました……。


 ゴールド、プラチナ会員限定で1,334名が応募
 ;

 スイスの高級ブランド「カランダッシュ」が主催、「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」が協賛、「Libera」が企画した「西欧カリグラフィー教室」は、会場の都合でセゾン、UCのゴールド、プラチナカード会員を対象に参加者を募集しましたが、わずか1週間の短いエントリー期間だったにもかかわらず、1,334名ものご応募をいただきました。ご応募いただいた皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。また、抽選に漏れた方々は、これに懲りず次の機会にもぜひチャレンジしてみてください。
 4月9日(金)の当日はセッションを2回に分け、各回20名、合計40名の参加者で実施いたしました。会場の「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」へは、首都圏在住の方々だけでなく、この日のためにはるばる大阪からやってこられた方もいて、「書く」ことへの関心の高さを伺わせました。


 作っているのは「心を伝える道具」
 

 レクチャーに先立ってカランダッシュ ジャパン株式会社のアンジェロ・ポンツェッタ社長は「カリグラフィーは“西洋書道”とも呼ばれているように、アルファベットを美しく書く技術です。書道の伝統があり、繊細な文化を楽しむ日本人にはなじみやすいのではないでしょうか」と日本語で挨拶。「カランダッシュは80年を超すスイスの古い筆記具メーカーですが、私たちが作っているのは単なる文字を書くための道具ではありません。“心を伝えるための道具”なのです。ぜひお手元のカランダッシュの万年筆で、書く楽しさを味わってください」と述べていました。


 スイスでは誰もが「カランダッシュ」を知っている
 

 次いで同社でマーケティングを担当しているアンゲルン・サイキ・バーバラさんから、これもまた流暢な日本語で、カランダッシュと万年筆の歴史について紹介されました。
 バーバラさんによると、カランダッシュは万年筆やボールペンだけでなく、色鉛筆やクレヨンなどの画材に至るまで、ほとんど全ての筆記具を扱っているそうです。スイスでは小学校に入学すると、政府から全生徒にカランダッシュの鉛筆がプレゼントされるそうで「スイス人でカランダッシュの名前を知らない人はおりません」ということです。
 カランダッシュはジュネーブ近郊の自社工場で筆記具の製造をしており、「Made in Switzerland」が同社の誇りです。


 重めの万年筆が疲れないのはなぜ?
 

 また、カランダッシュの万年筆は、ボディがすべてブラス(真鍮)で作られており、そのために「持ち重り」がします。その“重さ”は「余分な筆圧をかけなくてもすむようにするため」で、そのほうが疲れずにスラスラ書けるといいます。これには「万年筆は軽いほうが疲れない」と思い込んでいた大方の参加者もびっくり。
 さらに、同社のペン先は大別するとFine(細字)とMedium(中字)、Bold(太字)の3種類があるのですが、「特に日本向けに販売しているFタイプのペン先は、ヨーロッパで販売しているものよりずっと細い」のだそうです。それは「漢字は画数が多いので、文字がつぶれないようにするため」とのこと。こんなところにもモノづくりの極意を見ることができます。


 アルファベットのルーツを知ろう
 

 さて、いよいよミュリエル・ガチーニ先生の「西欧カリグラフィー教室」です。スイスの上流家庭で育ち、パリで日本語を学び、日本人の外交官をご主人に持つガチーニ先生は、エレガントな日本語を話します。そこでまずは「アルファベットの歴史」から。
 ガチーニ先生によるとアルファベットの起源は、紀元前1,500年ごろに地中海の東海岸を中心にヨーロッパからアラビア全域に交易網を広げていたフェニキア人の文字にたどるといいます。彼らは交易の必要から言葉を文字にする技術を発達させ、それが「フェニキア文字」となってヘブライ文字やアラビア文字、ギリシャ文字、さらにはラテン文字(ローマ字)などに発展していったそうです。その特徴は、音声と対応した「表音文字」だったこと。このような「文字の発達史」からすると「表意文字」としての漢字の特異性が際立ちます。
 ともあれガチーニ先生の「自分の書く文字がどのような経緯で生まれてきたかを知っておくことはとても大切なこと」という主張にはうなずかせられます。


 流麗なカリグラフィーの技術
 

 今回のレクチャーは、カリグラフィーの技術を使って、クレジットカードを使用したときなどのサインを美しく描こうというもの。それぞれのテーブルの上にはカランダッシュの「バリアス(VARIUS)」コレクションなどから、1本10万円以上もする高級万年筆が用意され、ダチョウの羽根でできた「羽根ペン」やインク、練習用のメモパッド、それに一息入れるためのコーヒー、紅茶、スウィーツなどがセットされています。
 ガチーニ先生は受講生のリストを見ながら「今日は自分のサインを美しく描くのが目的ですから、まずは皆さんのお名前に使われているアルファベットから練習しましょう」と、ホワイトボードに次々とカリグラフィーで見本を描いていきます。右に流し、左にはね、ループ状のフリルを加えながら勢いよく振って止めるなど、普段見慣れているはずのローマ字が流麗に踊ります。「えっ」と驚くような書き順で書かれたりすると、「これまで習ってきたアルファベットの書き方は一体、何だったのだろう……」と軽いとまどいさえ覚えます。


 サインは他人に読めなくてもいい……
 

 一通りリストにある文字をおさらいすると「さあ、それでは自分のサインを書いてみましょう」とガチーニ先生。一人ひとり、参加者のそばについて書き方をコーチします。「そこは力が弱いですね。自分の名前は力強く堂々と、しっかり書きましょう」「サインは真似されたら困りますから、他人に読めなくてもよいのです。そのかわり美しく書いてください」「文字には人柄が現れます。上手下手より、まず丁寧に書きましょう」「文字を美しく書くと、とても気持ちがいいですね……」こうした何気ない一言に文字に対する真剣さがうかがえます。


 感想文に残された美しい文字
 

 参加者がお互いに顔を合わせたのは、この日が初めて。しかし、ガチーニ先生の軽妙なレクチャーのおかげで、お茶を飲みながら隣同士でおしゃべりが始まるなど、リラックスした雰囲気。
 驚かされたのは、レクチャーの「感想文」に残された参加者の美しい文字。「初めての羽根ペンに感動しました」「万年筆の楽しさを知り、自分の万年筆が欲しくなりました」「なごやかな雰囲気で楽しめました」など、1字1字丁寧に記された文章はいずれも整っていて、読めない文字は皆無。習いたてのサインで締めくくられたものもあって、ガチーニ先生をいたく喜ばせていました。


 次回は大阪で
 

 レクチャーを終えるにあたってガチーニ先生は「皆さんに熱心に取り組んでいただけて、とても嬉しかったです。皆さんが文字を書くことを大切にしていることがよく分かりました」と感想を述べておられました。
 今回の1,300件を超える応募の中には、関西方面から寄せられているものも数多く見かけました。次回はぜひ大阪でも開催したいと考えています。
 「Libera」からのご案内にご注目ください。
(Text/ 飯田 徹 Photographs/飯田 健太郎)


●今回「Libera」が企画した「西欧カリグラフィー教室」は、
以下の方々からご協力をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます

主催: カランダッシュ ジャパン
http://www.carandache.co.jp/
協賛: フォーシーズンズホテル丸の内 東京
http://www.fourseasons.com/jp/marunouchi/
構成: MGスクール東京校
http://www.kampo.co.jp/mg/mg-school/
企画: Libera


●カランダッシュ万年筆についてのお問い合わせ

カランダッシュ 丸の内フラッグシップショップ カラン ダッシュ 丸の内フラッグシップ店
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F
Tel. 03-3216-0056
月~金/9:30~19:00
土・日・祝日/10:30~18:00
http://www.carandache.co.jp

 

プレゼント

当日、「西欧カリグラフィー教室」に参加された方々にプレゼントされたカランダッシュ特製のノートブック(非売品)を5名の方にプレゼントします。万年筆で書くのに最適な特殊な用紙を使用しています。

エントリーは終了しました。