日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 国立西洋美術館 ペア観覧券を5組10名様にプレゼント

ディエゴ・ベラスケス《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》1635年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

スペインの首都マドリードにあるプラド美術館は、スペイン王室の絵画コレクションを核に、1819年に王立の美術館として開設された世界屈指の美の殿堂。今回は、2018年に日本とスペインが外交関係を樹立してから150周年を迎えることを記念しての大型展覧会。ベラスケスの大作7点を軸に、17世紀絵画の傑作61点と9点の資料を含む70点が一挙に公開される。

プラド美術館の「ベラスケス門」
© Museo Nacional del Prado

5回目のプラド美術館展

2002年を始まりに、2006年、2011年、2015年と、これまでにプラド美術館展は4回開催されている。特に2011年の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影展」は今も強烈な印象を残している。この4回の来場者数は、累計で180万人を超えたというから、プラド美術館に対する人気のほどがうかがえる。今回は、プラド美術館の“主役”ともいうべきベラスケスの大作が7点もやってくるとあって、ますます見逃せない展覧会となっている。

「ラス・メニーナス(女官たち)」など、ベラスケスの傑作群が展示されたプラド美術館の第12室。
© Museo Nacional del Prado

散逸を免れた作品群

17世紀スペイン王室の宮廷画家だったディエゴ・ベラスケスの作品は、120点ほどが現存しているといわれている。しかも、そのほとんどがスペイン王室に秘蔵されていたため、一般の目に触れることはなかったという。そのことが幸いして、作品の散逸は免れたそうだ。その結果、ベラスケスの作品の多くが王立美術館として開設されたプラド美術館に所蔵されている。幸運にも、私たちはわざわざマドリードまで行かなくても、その傑作を間近に見ることができる。

ディエゴ・ベラスケス《フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像》1635年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス《メニッポス》1638年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス《マルス》1638年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

必見の大作

今回のベラスケスの作品が特に注目されるのは、ズバリ「その大きさだ」というのは国立西洋美術館 主任研究員の川瀬佑介氏。「もちろん、単にサイズが大きいだけで優れているというわけではないのですが、これまで日本にやってきた作品の多くが上半身だけの肖像画だったのに比べると、今回の作品はどれもほとんど全身が描かれていて、それだけ彼の力量を存分に知ることができる」のだという。《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》211.5×177cmといった大作を注文できるのは、それだけの壁面と、遠くから眺められる広いスペースを持つ王室以外にはなく「ベラスケスの本質をより鮮やかに示している」というわけだ。

ディエゴ・ベラスケス《狩猟服姿のフェリペ4世》1632-34年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス《バリェーカスの少年》1635-45年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》1635年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス《東方三博士の礼拝》1619年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

スペイン絵画の黄金時代

さらに今回の展覧会では、17世紀にスペイン絵画が「黄金時代」を迎えた背景を分かりやすく紹介するために芸術・知識・神話・宮廷など、8つの章に分けた構成をとっている。この章立てを通じて、王室がいかに芸術を庇護し、発展させたてきたか、風景画と静物画がどのような道筋を経て一つのジャンルを確立してきたか、といったことなどがよく分かるようになっている。この時代の芸術活動を知ることで、エル・グレコからベラスケス、その後のゴヤやピカソ、ダリ、ミロなどに連なるスペイン芸術の系譜への理解も深まりそうだ。

フランシスコ・デ・スルバラン《磔刑のキリストと画家》1650年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

アロンソ・カーノ《聖ベルナルドゥスと聖母》1657-60年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスら《視覚と嗅覚》 1620年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ティツィアーノ《音楽にくつろぐヴィーナス》1550年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ペーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス《アンドロメダを救うペルセウス》
1639-41年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

天才を育てた土壌

ところで、スペインに数多くの天才が出現するのは、どのようなわけだろう。旧石器時代のアルタミラ洞窟壁画にまでたどる必要はないかもしれないが、ヨーロッパ、アフリカ、地中海、さらには大西洋の文化が重なる地理的条件や、キリスト教とイスラム教が併存しながら長く対立してきた宗教の重層時代、さらにスペイン王家を形成してきたハプスブルク家とフランス系ブルボン王家の交錯など、異文化の混淆が考えられる。しかし、プラド美術館を開設したフェルディナンド7世やベラスケスを重用したフェリペ4世、ゴヤが仕えたカルロス4世など、この国の国王自身が美術に深い関心を寄せてきたことも大きな要素になっているのではないだろうか。

アントニオ・デ・ペレーダ《ジェノヴァ救援》1634-35年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

クロード・ロラン《聖セラピアの埋葬のある風景》1639年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

フアン・デ・エスピノーサ《ブドウのある八角形の静物》1646年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ジュゼペ・デ・リベーラ《聖ペテロの解放》1639年 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《小鳥のいる聖家族》1650年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

ペーテル・パウル・ルーベンス《聖アンナのいる聖家族》1630年頃 マドリード、プラド美術館蔵
© Museo Nacional del Prado

スペインの“美術力”

日本とスペインは、明治を迎えたばかりの1868年11月12日に「日本スペイン修好通商航海条約」を締結、正式に外交通商関係を樹立している。以来、両国は友好関係を保っており、年間50万人以上がお互いの国を訪問している(在スペイン日本国大使館調べ)という。今回の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」の記者発表も東京・六本木のスペイン大使館で行われており、この展覧会にかけるスペイン側の力の入れ方がわかる。スペインファンはもちろん、そうでない方にも、スペインの“美術力”を味わうまたとない機会となることだろう。

スペイン大使館での記者発表会で挨拶するゴンサロ・デ・ベニト駐日スペイン大使。

●国立西洋美術館 「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」
会 期:2018年2月24日(土)〜2018年5月27日(日)
会 場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
開館時間:9:30〜17:30 ※金曜日・土曜日は20:00まで。 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:毎週月曜日(ただし3月26日と4月30日は開館)
観覧料:一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生800円(600円) ※( )内は前売および各20名以上の団体料金 ※中学生以下および障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は無料
●展覧会への問い合わせ
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト http://prado2018.yomiuri.co.jp
●巡回展
兵庫県立美術館 2018年6月13日(水)〜2018年10月14日(日)
●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカード・UCカードを1,000円(税込)以上ご利用のうえエントリーいただいた方の中から抽選で5組10名様に、国立西洋美術館で開催される「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」のペア観覧券をプレゼントいたします。

エントリー期間:2017年10月17日(火)~11月30日(木)

※当選者の発表は、賞品の発送(2017年12月中)をもってかえさせていただきます。

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