
バックカントリーやツリーラン、
ハーフパイプにジブアイテムと、
楽しみ方が広がる一方のスノーボード。
そこで、自然を楽しむためのボードで熱い支持を得ている
「TJ BRAND」をご紹介しよう。

最近は雪山を自分の足で登り、圧雪されていない“生まれたて”のフィールドを滑走するバックカントリースタイルや、トマムの「雪山解放宣言」、ニセコの「ニセコルール」などに見られるように、上級者限定ながら「ゲレンデ以外」のエリアを滑るツリーランなどが人気だ。同じ自然を楽しむなら、より自然のままの自然を楽しみたいと望むのは、それこそ自然の成り行きというものだろう。
また、今年のバンクーバー冬期五輪でも注目を集めた「ハーフパイプ」や、ゲレンデでさまざまな技を繰り出す「グラウンドトリック」、さらにボード専用のパークに設置されたジブアイテムで自在に技を競う「スロープスタイル」など、スノーボードのライディングスタイルはより高度、かつ自由度を求めて大きな広がりを見せている。
スノーボードは、スケートボードやサーフィン同様、音楽やファッションなど幅広いサブカルチャーを内包しながら、年齢を問わず「自由な楽しみ方」を求めるライフスタイルとして定着してきている。

ここでご紹介する「TJ BRAND」は、そもそも「12(TWELVE)」というブランドの1ラインとして2001年にリリースされていたもの。
その母体となった「12(TWELVE)」は、存在感のあるグラフィックと個性的な契約ライダー達によるチーム編成、HIP HOPアーティストのZEEBRA(ジブラ)や、真木蔵人のブランド「THREEDI DICE」、森本容子の「KARIANG」とのコラボモデルをリリースするなど、話題となっている人気ブランド。今年でちょうど創立12周年を迎えており、老舗の部類に入る。
ジャパンブランドでありながら、米国のスノーボード発祥の地「マウント・ベーカー(Mount Baker、ワシントン州)やバンクーバー冬期五輪のノルディックスキー・ジャンプの会場となったカナダの「ウィスラー(Whistle、B.C.州)」など、常にボードシーンの中心エリアにテストセンターを設けて開発を行っており、もっぱら海外のスノーフィールドと工場をベースに展開してきた。8年前からは「12(TWELVE)」の契約ライダーでもあった福山 俊大(ふくやま としひろ)氏がオーナーとなり、ボードの設計やテストライディングはもとより、コンセプトワークからブランドのマネージメントに至るまで、徹底した「ライダーズ・オリエンテッド」のブランドとしてその地位を確立している。
その名前が表すように「12(TWELVE)」は干支(えと)の「十二支」や1日の時間、月齢など、12を周期とする「自然の摂理」を意識しており、ライダー視点のコンセプトと過酷な自然環境でのパフォーマンスを前提とした技術で多くのファンを魅了している。
ハーフパイプやキッカーでのワンメイク、コンペティションへの参加など、エキサイティングでより高度な技術を求めるライダーに支持される「12(TWELVE)」のなかにあって、「TJ」シリーズはより自然を意識した「Nature
Field」をコンセプトとしたボードづくりで際立っている。

「TJ BRAND」は2009年に独立したブランドになっている。その背景には、ありのままの大自然をライディングする「Snow Surfing」というコンセプトがある。その思いを具現化したのが3次元フォルム(3D)で成形された「Napoleon Fish」。ワイドなノーズや極端にセットバックしたユニークなデザインによって、パウダーライディングでも前傾姿勢のまま攻められるアクティブライドを可能にしている。来期からはラスタカラーのデザインも登場し、グラフィックも話題になりそうだ。
一方、140cmという短いレングスでゲレンデからツリーランまでこなす「Monkey」は、「12(TWELVE)」で培ったフリースタイルのノウハウと最新のテクノロジーを融合させた“マジックボード”。2.5kgという驚異的な軽さと20mmの強烈なキャンバーによって、自然な状態のままのゲレンデを自由自在に滑走することができる。現在の「Normal Flex」「Super Flex」に加え、来期はサイドウォールの太さを広くした「Maximum Flex」も登場し、ライディングの幅を一層広げてくれる。
また、多彩なパフォーマンスを繰り出すことを可能にした「Cruiser」というモデルは、ユーティリティボードとしてこれまで体験することができなかった自在なライディングを容易にしている。来期からは、竹や火山灰などの天然素材を使用することで環境への負荷をより軽減する試みも始まる。素材の持ち味を最大限に活かしながら強度や軽量化を実現することにも成功しており、バックカントリーのブームも手伝って、これまでより以上に注目を集めそうだ。
2010~11年のラインアップとして、テールも「3D」で成形した「Draft」が仲間入りする。トップシート(板の表面)にリアルウッドを採用した大人っぽいデザインが特徴の「Draft」は「自然」そのものを感じさせ、見た目とは裏腹に乗り手のイマジネーションを強く刺激してくれそうだ。
いずれも個性のはっきりとしたラインアップだが、実際に乗ってみると驚くほど雪面との一体感を味わえる。フィールドを選ばない自由なスタイルへの挑戦、自然を意識した新たな取り組みなど、スノーボードの原点に根差した「TJ BRAND」のコンセプトは、サーファーやスケーターをはじめ、ゲレンデから遠のいていたスノーボーダーからも熱烈な支持を受けるだろう。

“スケボ”や“スノボ”、サーフィンなどのいわゆる「横乗り系」と呼ばれるカルチャーは、「板に乗って走りたい」という純粋な衝動で成長し続けている。ボードを抱えて雪山へ向かうと、自然のフィールドが無限に広がり、アイデアや本能を刺激する。快適で便利な環境から離れ、真っ白な雪原に自分だけのトラックを残すと、クリエイティブな欲求までが満たされる。歩くのもままならないようなフィールドが、スノーボードを手にするだけでたちまち「遊びの場」に変わるのだから痛快なことこの上ない。
「TJ BRAND」のボードを初めて目にしたとき、スペックやテクノロジーよりもまず純粋に「楽しそう!」だと感じた。私が初めて“スノボ”に魅了されたのは14歳のときだった。そのままボードを担いで一人でオーストリアのインスブルックまで旅をしたことが懐かしい。以来毎年1カ月ほど、スタイナッハの片田舎で“スノボ”三昧。それがいつしか働くようになって、いつの間にか30歳も目前になり、すっかりスノーボードから遠ざかっていた。ところが、ふとしたきっかけで「TJ BRAND」に目が止まり、久しぶりに「雪の上で遊んでみたい」という衝動にかられたのだから不思議だ。
早速購入したボードを手にして雪山へ向かい、年甲斐もなく飛んだり跳ねたりしながら雪まみれになっていると、「いい歳の男」にも再び“スノボ”の楽しさが思い起こされるのである。

斬新で個性的な展開を続ける「12(TWELVE)」と「TJ BRAND」だが、オーナーの福山氏はいたってフレンドリーだ。自身がプロデュースする「one by one clothing」をはじめ、スノーボードやサーフィンなどの豊富な体験から「本当に提供する価値のあるもの」を取り揃える場所として、セレクトショップ「BUSSEL emphatic style」」を展開している。
決して大型店のような豊富なラインアップが揃っているわけではないが、ユーザーとしての自らの経験から「薦められる商品だけ」を取り扱っているところが嬉しい。ツアーなども積極的に開催することで、初心者からプロまで訪れるハブ的なショップになっている。来期のモデルをいち早く体験できる試乗会も開催されているので、興味のある方はウェブサイトをチェックしてみるとよいだろう。遊ぶこと、楽しむことに自然体で向き合うスタンスは、スノーボードをよりいっそうナチュラルで楽しいものにしてくれるに違いない。
あぁ、週末が待ち遠しい!
(Text/飯田 健太郎 Photographs/寺田 明香)
2010年4月10日(土)~11日(日)に、谷川岳天神平スキー場にて来期モデルの試乗会を行います。「TJ BRAND」「12(TWELVE)」の最新ギアを体験できる絶好の機会。興味のある方は、ぜひお出かけください。
http://www.tj-brand.com/news/

http://12snowboards.jp/home/home.php
http://www.bussel.info/
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-27-2本町センタービル1F
TEL/0422-20-0192 FAX/0422-20-0187

「Monkey(Normal Flex)」2009〜10年モデルをプレゼント
ゲレンデを自由自在に楽しめるモデルとして人気の「Monkey(Normal Flex)」(定価:71,400円、税込)を1名様にプレゼントいたします。今期はモデルによって売り切れが出てしまうほど人気の「Monkey」は、140cmという短いレングスからは想像できない、スムーズでダイナミックなライディングがお楽しみ頂けます。
※「商品」は売り切れのため「展示品」をご提供いただきました。そのため、多少の傷がございます。性能には問題がございませんので、予めご了承の上、エントリーしてください。