洗練を極める燕市のカトラリーメーカー 大泉物産 大泉物産のカトラリー「ICHI」ブレックファースト16ピースをセットで3名様にプレゼント

燕市の大泉物産本社工場。広々と開けた平地に、多くの町工場が隣接している。

新潟県燕市のステンレス製カトラリー(金属洋食器)は、その精巧な加工技術によって世界に認められている。それは、燕市に生まれ育った名僧、良寛さんの「人の気持ちを大切にする」思想がモノづくりに生かされているからだという。大泉物産がつくるフォークやスプーンの使い心地の良さは、まさにその精神の現れといってよさそうだ。

大泉物産のオリジナルブランド「TRIO(トリオ)」。グッドデザイン賞をはじめ数多くの賞に輝いているが、すべて自社デザイン。

燕のルーツは「和釘」づくり

燕市を訪れてみると、きれいに区画整理された広々とした平地に、多くの町工場がゆったりと配置されている。燕三条がカトラリーや打刃物、爪切りなどの金属加工で有名になったルーツは、江戸時代に農家の副業として広まった「和釘」づくりにあるそうだ。当時は「近郷近在の釘鍛治職人1,000人」と言われたほど、大きな産業として確立していたようだ。和釘は、大火が続いた江戸の復興需要のため、いくら作っても足りなかったという。

1989年にフランスのChambly(シャンブリー)社と業務提携、国内で新ブランドChambly Trio(シャンブリートリオ)の発売を開始。
1991年にはデンマークの著名デザイナー、Kay Bojesen(カイ・ボイスン)製品の生産を開始。デンマーク王室やデンマーク大使館で使用されている。
「ICHI(イチ)」は、デンマークの工業デザイナー、Ole Palsby(オーレ・パルスビー)が日本の文化からインスピレーションを得てデザインしたもの。2015年に発売開始している。
本社工場の2階には、ブランドごとに商品を紹介した展示ルームを設けている。
「ブランドにはそれぞれの意図と個性が込められています。しかし、カトラリーはあくまで料理の脇役、出過ぎないようにしています」と大泉一高社長。
「トリオ」は日本人に合うように少し小振りに、「シャンブリートリオ」はフランス人に合わせてやや大振りにつくられている。
北欧らしい無駄のないデザインの「カイ・ボイスン」。商品のバラエティが豊か。

「人を思いやる」良寛さんの思想

しかし、燕に江戸時代の職人町としての風情は見当たらない。和釘から銅器、煙管(きせる)、矢立(携帯用の筆記道具)、そして金属洋食器と、時代の変遷に応じて産業の中身も変化してきたが、変わらないのは「品質にこだわる職人気質と、この地で暮らした名僧、良寛さんの人を思いやる気持ちでしょう」というのは大泉物産の大泉一高社長。「カトラリーは人が口にするものですから、安心できるものでないとね」と、製品に対する思いを語る。

「イチ」はオーレ・パルスビーと、先代社長・大泉一之輔氏との深い親交の中から生まれた、いわば二人の“共同作品”。親しみやすく、味わい深い。
左から、デザートフォーク、デザートナイフ(フレキシブル仕様)、デザートスプーン、エスプレッソスプーン。
フレキシブルなナイフは、軽く押すだけでこれだけ曲がる。パンにバターやジャムを塗るのに便利。
ブラックチタンコーティング仕上げの「ICHI TITANIUM」。チタンは人の体によくなじむので、金属アレルギーの人にも安心して使える。
自社デザインの「トリオ」は、飽きのこないオーソドクスなデザインを目指している。
正統派フランス料理の食卓にマッチする「シャンブリートリオ」。ホテルやレストランでよく使われている。
食事が楽しくなる「シャンブリートリオ」のアールデコシリーズ。装飾は上品で控えめ。
「カイ・ボイスン」のソースレードル(左)とミートフォーク(右)。プロが使いたくなる機能性にあふれている。
「イチ」は2016年の「ジャパン ツバメ インダストリアル デザインコンクール」で経済産業大臣賞を受賞している。

オリジナルブランド「TRIO」に込めた思い

大泉物産は、もっぱらOEM(相手先ブランドによる受注生産)でカトラリーを生産してきたが、1973年にオリジナルブランド「TRIO(トリオ)」をスタートさせている。トリオのトレードマークは「顧客・販売店・メーカー」の三者が“メビウスの帯”のように連続しながら成長するもの。「気を衒(てら)わず、オーソドックスなデザインを心がけ、テーブルの脇役に徹している」そうだ。14種類のデザインシリーズを展開しているが、45年を経てもデザインは少しも古びていない。

大泉物産は1943年創業。東京で彫金作家をしていた先々代の大泉清作氏が、戦争中、生まれ故郷に戻って工場を開設したのが始まり。
工場内にはさまざまなサイズのプレス機が設置されている。
地元出身の若者たちが仕事に励んでいる。
まずは無駄の出ないように、型抜きの設計からスタート。
プレス機から次々にフォークの原型が吐き出されてくる。
板状だったフォークが、専用のプレス機で圧力を加えられ、少しずつ形を変えていく。
スプーンのボール部分も、金型に沿って一瞬で窪みをつけられていく。

テーブル上の全てを視野に

大泉物産は本場、フランスのカトラリーメーカーChambly(シャンブリー)と提携、Chambly Trio(シャンブリートリオ)ブランドの国内販売を開始するだけでなく、デンマークの著名デザイナー、オーレ・パルスビーやカイ・ボイスンと提携、北欧のデザインを取り入れた斬新なカトラリーを相次いで発売している。オーレ・パルスビーは、残念ながら「ICHI(イチ)」ブランドがスタートする直前の2010年に亡くなったが、跡を受け継いだ子息たちによって、新たな試みが始められている。大泉社長は「次の時代に向けて、カトラリーだけでなく、テーブルの上のすべてに取り組んでいきたい」と意欲を燃やしているが、2018年8月8日に発売開始する新ブランド「OH!」などは、その先駆けといえるかもしれない。

形が整ったら磨きに入る。バフ(羽布)掛けは製品の最終工程。
商品の種類によって長さや角度が異なるので、慎重に組み付けていく。
バフの種類もさまざま。工程の段階と仕上げの内容によって付け替える。
作業の最終チェックはやはり人の目。燕の精度の高さは、職人の技量の高さによって守られている。
少量の受注生産にも耐えられるのは、ほとんどが手作業で行われているから。
プレス加工をはじめ板金、切削、ヘラ絞り、溶接、鏡面研磨、金型製作から彫金、組み立て、出荷に至るまで、すべて自社でこなす。
検品を済ませたら、箱詰めをして出荷。製造後の工程は主に女性スタッフが担う。
母親の大泉寿美(すみ)さんを指して「本当のボスはこちらです」とおどける大泉一高社長。家族経営こそモノづくりの原点と思われる。

「成功のマグマ」がたまっている

燕三条には、モノづくりに挑む中小の企業や工場がたくさんある。「日本で一番、社長さんが多い町」と言われるのも故なしとしない。デフレの時代、安い人件費を求めて多くの日本企業が海外に活路を見出そうとしたが、燕三条では「技術の維持は人の維持」と踏ん張った。その優れた見識と技術力が見込まれて、今では逆に海外の先端企業から熱い視線が注がれている。燕三条には、大きな力が潜在しており、「成功のマグマ」がたまっているような気がする。それはきっと良寛さんの「人を大切にし、人を思いやる気持ち」が浸透しているからに違いない。

北陸自動車道の三条燕インターを降りて国道289号線を走ると、燕市の隣に弥彦村がある。国道をまたぐ彌彦神社の巨大な鳥居にびっくり!

神社は1,300年以上も前に創建されているそうで、古くから地域の人々の崇敬を集めている。

ロープウェイで弥彦山に登ると、眼下に燕三条一帯を望むことができる。

●株式会社大泉物産への問い合わせ
Tel. 0256-63-4551
https://www.ohizumibussan.jp/
●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方で、読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、デンマークの著名デザイナー、オーレ・パルスビーがデザインした大泉物産の「ICHI(イチ)」ブレックファースト16ピースをセットでプレゼントいたします。

〈詳細〉
大泉物産 「ICHI」ブレックファースト16ピースセット
・デザートスプーン(155mm)×4本(1本 1,200円)
・デザートフォーク(150mm)×4本(1本 1,200円)
・デザートナイフ(フレキシブル仕様)(175mm)×4本(1本 2,700円)
・エスプレッソスプーン(108mm)×4本(1本 850円)
・パッケージ(デザイナー名前入り桐箱/スリーブ付)(4,600円)
・4本入中箱 4種類(各400円)
合計価格:30,000(税抜)

エントリー期間:2018年6月15日(金)〜2018年7月25日(水)

※当選者の発表は、賞品の発送(2018年8月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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