World Walking Vol.2 Meatpacking District 「チェルシーマーケット」のポーチと「ホイットニー美術館」のコレクションカードをセットで3名様にプレゼント

新陳代謝の激しいマンハッタンのなかでも、ここ数年盛り上がりを見せている「Meatpacking District(ミートパッキング地区)」。マンハッタンの西側、チェルシーの南側に位置するこのエリアは、精肉加工所(ミートパッキング)が集まる工場街だったことから、その名残を残した名称で親しまれています。現在では廃線になった高架鉄道を緑化し、「ハイライン・パーク」として再生。オレオの工場だった建物は、ニューヨークで話題のショップが集まる「チェルシー・マーケット」として賑わっています。2015年には「ホイットニー美術館」がアッパーイーストサイドから移転し、昼夜を問わずニューヨーカーが集まります。

廃線になった高架鉄道を緑化した「ハイ・ライン」は、ガンズヴォートストリートの北側からウエスト34thストリートまで伸びる。

新しい憩いの場所

再開発がひと段落し、エリア全体が賑わいを見せるミートパッキング地区。まずは2015年秋に全てのリノベーションが完了した「ハイライン」を散歩がてら散策するのがオススメです。晴れた日には数多く用意されたベンチでコーヒーを片手に本を読んだり、のんびりおしゃべりしているニューヨーカーがたくさん。ハイラインがセントラルパークに並んで、気軽に自然と触れ合える新しい憩いの場となっているのを感じさせます。オススメの散歩コースは7番線の”34st Hudson Yard駅”から南下するコース。右手にハドソン川を眺めながら、左手にはペン・ステーションに並ぶ列車を見ることもできます。

廃線になった鉄道の高架を緑化するハイラインプロジェクトは、1999年にジョシュア・デービッド氏とロバート・ハモンド氏によって設立されたNGO団体「フレンズ・オブ・ハイライン」によってスタートしました。地元住民である彼らの呼びかけにはデザイナーや投資家など、多くの支援者も現れ、2006年の工事開始からおよそ10年の歳月をかけてリノベーションされ、およそ200種類以上の植物や様々なアートが点在し、晴れた日にのんびりするには最高のロケーションです。

ハドソン川の向こうにはニュージャージーが望める。

一人でのんびりしたり、恋人や友達とおしゃべりしたり、ランチをしたりと思い思いに過ごしている。

気が向いたらチェルシーエリアへ

ハイラインを34thストリートから歩いてくると、チェルシーエリアをまたぐことになります。途中に降りる階段があるので、気が向いたらチェルシーを散策するのもこのエリアの楽しみ方。最新トレンドの発信地マンハッタンでも、ひときわファッショナブルなチェルシーには、最先端のアートギャラリーや人気のカフェ、ショップが点在しています。

もともとチェルシーはマンハッタンの中心部に対して、比較的落ち着きのある郊外型の住宅地として開発されました。しかし、19世紀以降のマンハッタンの地価高騰に伴い、中心部から追いやられた移民が移り住み、付近の倉庫で働く労働者が増えるようになりました。その後、不動産の高騰はSOHOエリアなども飲み込み、多くのアーティストが家賃の安さを求めてチェルシーへと移ってきます。こうして、90年代以降のチェルシーはアートやファッションの最先端エリアとして注目を集めるようになりました。

ハイラインと道路の交わる箇所などに階段やエレベーターがあり、つい寄り道したくなる。

10th Aveに続く階段のようなベンチでは、チェルシーのカフェでランチをテイクアウトして楽しむ人も。

アート、ファッション、音楽など、クリエイターが生み出すエネルギーが街の価値を高めている。その結果、地価の高騰も招いている。

この規模で総レンガ造りは圧巻の眺め。エネルギッシュな一方で、住宅エリアだった頃の名残も感じることができる。

アーティストに安息の地はあるか?

チェルシーやミートパッキング地区も同様ですが、マンハッタンはアーティストやデザイナーなどのクリエイターが集まるエリアが盛り上がり、そうしたカルチャーを求めて富裕層が移り住むことで地価が高騰します。結果、クリエイターは新たな土地を探して転々と移り住むため、ニューヨーク全体の地価がぐるぐると高騰し続けています。

現在、SOHOからチェルシーへ移ってきたアーティストは、ある意味で彼らの影響によって家賃が高くなってしまったこのエリアを出て、ブルックリンへと活動の場を移しているようです。その結果、今度はブルックリンにも地価高騰の波が押し寄せて……。彼らアーティストは、ニューヨークに安息の地を得ることができるのでしょうか。

そんなアーティストたちには気の毒ですが、おかげでチェルシーには最先端のギャラリーが集まっており、様々な種類のアートを効率良く見て回ることができます。合間にはハイクオリティなストリートアートあり、ブティックやセレクトショップありと、観光客だけでなくニューヨーカーをも飽きさせません。

ストリートアートのグラフィティもハイレベルで最先端。

新生ホイットニー美術館が誕生

エドワード・ホッパーなど、現代美術を多く収蔵することで有名な「Whitney Museum(ホイットニー美術館)」。1931年にグリニッチ・ヴィレッジに建てられたこの美術館は、アメリカを代表する実業家であり、鉄道王として知られるコーネリアス・ヴァンダービルト1世のひ孫にあたる、アメリカの彫刻家ガートルード・ヴァンダービルト・ホイットニーによって設立されました。

1954年にはMoMAの裏手にあたる54丁目へ移転、その後アッパー・イースト・サイドに移転し、マルセル・ブロイヤーによるユニークな建築で話題になりました。2015年にミートパッキング地区へ移転し、このエリアを最先端のアート・コミュニティとして決定的な存在にしたと言えます。

設計はパリのポンピドゥー・センターを設計したイタリア人建築家レンゾ・ピアノによるもので、マットなファサードに大胆なガラスによるミニマルな構成が目を引きます。

重力から解放されたような錯覚に陥る真っ白な空間に、エドワード・ホッパーはもちろん、アンディ・ウォーホルやジャン・ミッシェル・バスキア、ジャスパー・ジョーンズなどがずらり。ポップ・アート好きにはたまらない作品群と、余白を使ったリズミカルな展示のコントラストが実に心地よく、程よい規模ということもあり満足感の高いミュージアムに仕上がっています。

テラスから一望できるハイラインは、このエリアの象徴的な景色です。

ハイラインの硬質な雰囲気とマッチした外観。

中央のスタンダード・ホテルのルーフトップバーは、週末になるとハイファッションに身を包んだクリエイターやモデルで賑わう。

マーケットが楽しい!

この辺りは工場街だったため、レンガ造りの大きな建物が多いのですが、ホイットニー美術館から少し北東へ行くと、ひときわ賑わっている建物があります。東西に長い「CHELSEA MARKET(チェルシー・マーケット)」は、ナビスコが「オレオ」を製造していた工場で、ニューヨークでも人気のカフェやレストラン、セレクトショップが集まっています。

アーティストが手作りの作品を販売できるスペース「Artist & Flea」は、ちょっと変わったお土産などを探すのにもぴったり。ブルックリンのWilliamsburgで開催される本家の雰囲気を味わうことができます。また、レストランも人気店が集結しているので、ここで好きなものを買ってハイラインでのんびり食べるというスタイルが定着しているようです。ロブスターやクラムチャウダーなどのアメリカンシーフードを楽しむなら「Lobster Place」、サンドイッチはZagat Survey(Googleに買収されたミシュランと並ぶグルメガイド)でも選ばれた「Num Pang」や「Amy’s Bread」もあります。

個人的なオススメは、ビールを試飲しながら瓶詰めで持ち帰れる「The Filling Station(フィリング・ステーション)」。ビール以外にもオリーブオイルやビネガーなども豊富に揃い、テイスティングしてから購入できるのがなんとも楽しいのです。クラフトビールが入るビンも可愛く、自宅でドレッシングなどをシェイクするのにぴったりです。

他にも館内の装飾やセレクトショップ、おしゃれな日用雑貨店、バンドの生演奏など、ニューヨークのトレンドを一箇所に凝縮したようなバラエティを楽しむことができます。

重厚な外観のなかは最先端のショップが目白押し。

「Artist & Flea」はアクセサリーなどの小物も多く、手作りによる個性的なものが見つかる。

モールとフードコートが合体したような作りで、平日でも人で溢れかえっている。

「The Filling Station」ではビールをグラスのボトルに詰めてくれる。可愛いらしいデザインは自宅でも使いたくなる。

向かいにはサードウェーブコーヒーの火付け役「ブルーボトルコーヒー」も。奥の高架はハイライン。もはや街のアイコンだ。

チェルシーマーケットで色々と買ってハイラインで食べる。天気がいいと最高!

インフルエンサーが集まる場所

ミートパッキング地区には、アートやグルメに加えて、ハイファッションのショップやセレクトショップなども集まってきています。しかし、アーティストによる雑貨やエスニックフードなどは、むしろクリエイターが多く集まるブルックリン側に勢いがあるようです。ただ、洗練されたハイファッションのトレンドは、まだまだマンハッタン側がリードしている印象です。

特に、人気のラウンジやルーフトップバー、クラブなどが集中しているため、夜にはこのエリアにリムジンや高級車が次々と止まり、最もホットなナイトスポットとしても人気。まるで深夜のファッションショーのように、モデルやアーティストたちで賑わいます。セレブリティやトップデザイナーが買い物をするのは、もはや五番街やSOHOよりもむしろこのエリアだと言われるほど、昼も夜もハイエンドなインフルエンサーが集まる場所になっています。

今のマンハッタンのダイナミズムとエネルギーを味わうなら、ぜひ昼も夜もこのエリアを覗いてみてください。

アートだけでなく、マンハッタンでも特に感度の高い人が集まるファッションスポット。

アート、グルメ、ファッション、音楽の最先端が集まるホットスポット。

開発を待つ物件も多く見受けられ、まだまだ発展は続きそうだ。

大人っぽいビレッジも魅力的

マンハッタンには魅力的なエリアが多くありますが、摩天楼を遠目に魅力的なエリアが続くのもこの周辺を散歩する楽しみのひとつ。チェルシー、ミートパッキング地区からそのまま少し南下すると、すぐにウェスト・ビレッジやグリニッチ・ビレッジ、イースト・ビレッジなど、ヨーロッパ風の町並みを歩いていることに気づきます。角を一つ、道が一本変わるだけで景色も雰囲気もガラリと変わるのはマンハッタンの面白いところです。

ビレッジはマンハッタンのなかでもカウンターカルチャーの色が濃く、カルチャースポットしての魅力を持っています。ニューヨーク大学に近づくとカジュアルでアカデミックな雰囲気もあり、一方ではヴィレッジ・ヴァンガードなどニューヨーク・ジャズの中心地でもあります。レストランも南米料理や地中海料理、エスニック、イタリアン、チャイニーズと有名店が揃いますが、ドレスコード無しのお店も多く、ローカルで肩の力が抜けた心地よさが漂います。

旅の中日など、ちょっとリラックスしたい夜にはこの辺りでのんびり食事をするのも良いものです。

ビレッジに来ると、少し落ち着いた大人の雰囲気に。少し歩くだけで景色が大きく変わるのもマンハッタンの魅力。

ハムとチーズにワインで一休み。ディナーの前はほどほどに。

オリジナリティ溢れるレストランが点在するエリアで、夕方からグラスを傾ける人たちも多い。

次回はブルックリン「DUMBO」エリア

次回はマンハッタン島から橋を渡ったブルックリンの「DUMBO(Down Under the Manhattan Bridge Overpass)」エリアをご紹介。マンハッタン・ブリッジとブルックリン・ブリッジに挟まれたこの地区は、マンハッタンからアーティストが移り住み、一気にクリエイティブなカルチャーが生まれています。

今ではこのエリアで誕生したフードやファッションなどがマンハッタンでブームになるという逆転現象も起きていて、ダイナミックなカルチャー・ムーブメントから目が離せません。川を隔てただけとは思えなゆったりとした抜け感は、どうやら高い建物がないからというだけではなさそうです。そんな下町のような歴史と新しいカルチャーを楽しめる「DUMBO」エリアの魅力をご紹介します。

DUMBOからマンハッタンを眺めて。

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
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※当選者の発表は、賞品の発送(2016年8月中)をもってかえさせていただきます。
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