World Walking Vol.7 Island Hopping in Indonesia バリ島クタエリアのホテル「サンアイランドホテル・クタ」のペア宿泊券(3泊・朝食付)を1名様にプレゼント

世界屈指のリゾート地として知られるインドネシア共和国は、ジャワ島やバリ島をはじめ、東西5,000km以上の広い国土のなかに13,000以上の島がある「世界で最多の島」を持つ国。古来より海洋交易の要所だったこの地域には、たくさんの人々やさまざまな文化が行き交っていたことでしょう。この島々を巡ることで、より深いインドネシアの魅力に触れることができそうです。

冒険心がそそられる島々

2013年に行われた人工衛星による調査では、インドネシアには13,466もの島が確認されています。このうち、人が住んでいる島は3,000余り。およそ1万近くの島が無人島ということになります。東西5,000km以上にわたって広がる範囲にこれだけの島を抱える国は他になく、インドネシアにはまだ見ぬ絶景やビーチ、ダイビングスポットなども多いとされています。

さらに、バリ島とロンボク島の間にはウォレス線と呼ばれる分布境界線があり、その線を境に東西で生き物や植物の生息域が大きく変わっています。これは、イギリスの博物学者で探検家でもあるアルフレッド・ラッセル・ウォレス(Alfred Russel Wallace)によって1868年に発見されたもの。このウォレス線を境に、バリ島を含む西側は東南アジアなどの生物が存在するエリアで、東側はオーストラリアなどオセアニア地区の生物が生息していると言われています。その最たる例が、日本でも有名な「コモドオオトカゲ」でしょう。まるで恐竜の生き残りのようなこの生物は、ウォレス線の東側にある4つの島にしか生息していません。

フローレス島の港町「ラブハンバジョ」の丘から見た景色。この向こうにコモド島やリンチャ島など、さまざまな島がある。

無人島も多く存在し、地元のガイドでも全部の島を知り尽くすことはできない。

国内線の飛行機の窓から見える景色も、島が途切れることはない。

バリ島を島巡りの中継地点に

インドネシアの国内を移動する場合は、バリ島かジャカルタが起点になることが多くなります。どちらも日本からは直行便が飛んでいますが、東側の島に移動する場合はインドネシアのちょうど真ん中に当たるバリ島が便利。乗り換えのタイミングにもよりますが、一泊するなら空港からも近いクタエリアがおすすめです。

今回宿泊したのは、クタエリアでも空港よりの場所に建つ「サンアイランドホテル・クタ(SUN ISLAND HOTEL KUTA)」。クタの中心部まで徒歩圏内のメインストリート沿いにありながら、落ち着いた雰囲気が大人っぽいリゾートホテル。2012年にできたエリア最大のショッピングモール「beachwalk」までも歩いて30分程度なので、ショッピングに出かけたり、レストランでゆっくりと今後の計画に思いを巡らすのにもぴったりです。

室内からプールに直接アクセスできる「プールアクセスルーム」や、リビングルーム付きの「スイートルーム」など、人数や用途、予算に合わせて選べます。インテリアもバリ風でありながら、モダン・リゾートな雰囲気。今回は部屋に荷物を置いてシャワーを浴びてから、メールチェックなど仕事を片付けます。夕方からクタ周辺をぶらぶらし、トレッキング用のサンダルや着替えを買ったり、クタビーチでビールを飲みながらのんびりしつつ、イタリアンが評判のレストランで島巡りのスケジュールを確認したりと、いい息抜きになりました。

サンアイランドホテル・クタ
Jalan Kartika Plaza No.88, Kuta, Badung, Kabupaten Badung, Bali
http://www.sunislandbali.com/jp/

ホテルの中央に配置されたプールが印象的で、アクティブな滞在にぴったり。

写真はスイートルームの寝室。落ち着いた雰囲気でゆったりと過ごすことができる。

スイートルームのリビングルームは十分な広さがあり、荷物を詰め替えたり、仕事をするのも快適。

豊富な移動手段

今回の島巡りでは、フローレス島のラブハンバジョを中継地点にして、コモド島や他の島へは船で移動します。そのため、まずはジョグジャカルタからガルーダ・インドネシア航空の国内線でバリ島を経由して、プロペラ機(ATR72-600)でフローレス島へ向かいます。また、ガルーダ・インドネシア航空では2016年10月27日からはジャカルタ〜ラブハンバジョ路線が就航したので、国内移動のバリエーションが広がりました。ぜひ、インドネシア国内のショートトリップなども楽しんでみてください。

さらに、スケジュールに余裕がある方におすすめなのが、クルーズ客船による2〜3日の船旅。さまざまなプランが用意されており、伝統的な帆船クルーズや小ぶりながらもゴージャスな客船での移動など、移動時間そのものもエンターテインメントとして楽しめる船旅は、ひと味違うインドネシアの魅力を体験できます。

ガルーダ・インドネシア航空のプロペラ機。サイドの「EXPLORE」の文字に心が浮き立つ。

機内はコンパクトなレイアウト。荷物の量が制限される場合もあるので、事前に確認しよう。

プロペラ機の客室乗務員はパンツスタイル。アクティブな雰囲気が好印象。

アジア大陸と繋がったことのない島

プロペラ機で到着するのはフローレス島の最西端にある「ラブハンバジョ(Labuhanbajo)」。島巡りの拠点となる港町で、ダイビングスポットとしても知られています。このフローレス島はポルトガル語で花を意味し、以前はコモドオオトカゲが生息する島の一つでもありました(※1)。太古の地殻変動で大陸や島が繋がったり分断されたりを繰り返すなか、一度もアジア大陸と繋がることなく孤立し続けた島だったと言われ、2003年にはこの島で進化を遂げた身長1メートルほどの「フローレス原人」がいた証拠が発見されたということで、実にミステリアスな島なのです。

「ラブハンバジョ」というのは「バジャウ人の港」という意味で、海を漂いながら漁をして一生を過ごすバジャウ人が地元住民のルーツだと言われています。確かに、バリやジャカルタの人たちに比べると小柄で髪の毛がくるくるしてる人が多く、日焼けとはまた違う褐色の肌と人懐っこい笑顔が特徴的です。子供たちも屈託がなく、のんびりとした空気が街を包んでいます。

※1:現在でも島の南部に少数のコモドオオトカゲが生息するという説もある。

穏やかな海に囲まれた、のどかな暮らしが垣間見える。
日中はお年寄りや子供が多く、日陰でのんびり過ごしている。
道端で売っているバナナは10種類以上あるそうで、それぞれ好みがあるという。
ラブハンバジョの市場では、獲れたての魚だけでなく干物なども売られ、豊富な魚介が揃う。
市場のなかで遊ぶ子どもたち。レンズを向けると屈託のない笑顔を返してくれる。
山間部には農家も多く、市場では新鮮な野菜やハーブなど山の幸も手に入る。
雄大な自然に囲まれた暮らしに心が和む。
自宅の庭でくつろぐ家族。棒につかまって歩く練習をする子どもを見つめるあたたかい眼差しが印象的。
ラブハンバジョ付近の海はジンベイザメの生息域で、ダイビングのポイントとしても有名。
おしゃれなカフェを併設したホテルなども増えてきて、少しずつ開発が進んでいるのを感じる。
メインストリートには長期滞在のダイバーやバックパッカーも多く、カフェやレストランでリラックスしている。
ビーチでは子供達が海水浴を楽しんでいる。基本的に暑い日中は日陰か海のなかにいることが多い。
港に建つテントは夜になると……
新鮮な魚介をその場で調理する屋台村になる。
食べたい食材を頼めば、素材に合わせて焼いたり煮たり炒めたりしてくれる。実に豪快。
甘辛い独特の風味がするソースを塗って焼いた魚。香ばしい香りが食欲をそそる。
地元の人に囲まれて豊富な海の幸に舌鼓。ビールは向かいのスーパーで買ってくる仕組み。
近所には綺麗なイタリアンレストランもあるが、せっかくなら日本ではなかなか味わえない、本場のローカルフードもお試しあれ。

いざ、コモドオオトカゲに会いに

コモドオオトカゲの生息が確認されている島は、コモド島、リンチャ島、モタン島(ギリモタン)、コデ島(ヌサコデ)の4島。そのうち、コモド島、パダル島、リンチャ島がコモド国立公園として自然遺産に登録されています。ラブハンバジョから行く場合は、ガイドを予約しておくのがおすすめ。自然の環境で生息しているため、必ず見ることができるとは限らず、ガイドがいればそうした場合でも他の島やポイントへ移動することができます。島への移動はクルーザーや帆船を模した船(実際の動力はエンジンの場合もある)などが多く、コモド島までの1時間ほどの洋上の旅を満喫できます。

コモド島に到着すると、ウォレス線を越えただけあってバリ島やジャワ島の南国雰囲気とは一転、乾燥したサバンナの風景が広がります。ガイドとともにトレッキングの距離を選び、注意事項などの簡単なレクチャーを受けたら出発です。ガイドが手に持つ杖は「ワリククン」と呼ばれ、コモドオオトカゲが襲ってきた場合は二股の部分で押さえ込むのですが、これは伝統的な手法というだけでなく、必要以上に傷つけないための配慮でもあるようです。トレッキング中は、コモドオオトカゲの生態について詳しく説明してくれるだけでなく、島の文化や植物、動物などについても色々な話を聞かせてくれます。

実際に目にしたコモドオオトカゲは、まさに現代に生きる恐竜と言える迫力です。草をなぎ倒しながらのしのしと迫り来る巨体は、恐竜映画から抜け出してきたかのよう。運良く子供のコモドオオトカゲも見ることができたのですが、なぜ幸運だったか話を伺いました。生まれてすぐの子供はイーグルなどの外敵から身を守るため、枯れた椰子の木の中など屋根のある空間で昆虫やゲッコーなどを食べて成長します。そして1メートル前後に成長すると、今度はアップルツリーなどの木の上など高いところを移動しながら生きているのです。というのも、卵から孵化(ふか)するまでは母親が大事に育てるのですが、幼体は親にとっても捕食対象になってしまうため地面に降りないように生活しています。しかも身軽ですばしっこいため、子供のコモドオオトカゲはなかなか目にする機会が無いのです。散歩するように歩くコモドオオトカゲの子供を見つめながらそんな話を聞くと、乾いた大地で懸命に生きる姿を応援したくなりました。

全長3m以上ある巨体がブッシュから出てくる様は、さながらジュラシックパークを思わせる。

大小さまざまな島を抜けながら、洋上のひと時を満喫。
コモド島は国立公園として、コモドオオトカゲの保護と環境の管理を行いながら、レンジャーによるツアーなどが行われる。
右はコモド島の全図で、トレッキングルートの確認などを行う。左の「Dragon Princess」は、コモドドラゴンにまつわる有名な言い伝え。
こちらはリンチャ島でのトレッキングツアー。右に立てかけてある杖が「ワリククン」。
これはコモド島で見たコモドオオトカゲの子供。と言っても1m以上あり、素早いだけにかえって危険だと注意された。
こっちはリンチャ島で歩いているところに出くわした子供のコモドオオトカゲ。子供が木から降りて歩いているのはとても珍しい。
コモドオオトカゲは舌を出しながら4km先の匂いも嗅ぎ分けるという。
貴重なコモドオオトカゲの産卵した場所。10個以上の穴を掘り、カムフラージュするという賢さ。
卵から孵化した幼体は、椰子の木などの中が柔らかい木の中に潜って隠れるように生活する。
コモド島の「SULPHUREA HILL」からの眺め。観光地化が進んでも、まだまだ手つかずの大自然が眠る。

さまざまな生き物や景色に触れる

コモドオオトカゲ以外にも、さまざまな動物や景色に出会うことができました。丘を登るバッファローの親子や、長い尻尾で器用にカニを捕まえるマカキという猿、赤いサンゴが砂に混じることで鮮やかな色彩を見せる砂浜「ピンクビーチ」など、ジャワ島やバリ島とはまったく違う表情を見せてくれました。多くの民族からなる多様な文化や宗教と、複雑な自然の生態系が混ざり合うインドネシアは、島を渡り歩くことで実に多様な景色を見せてくれます。他にも、いろいろな島のダイビングスポットを巡ったり、文化遺産や伝統的な村を訪ねたりすることで、点在していた島々をひとつなぎの世界として感じることができるでしょう。Island Hoppingは、大陸の旅とはまたひと味違う地球の神秘に触れることができるように思います。ぜひ、自分なりのテーマでいろいろな島を巡ってみてはいかがでしょう。きっと、新しい旅の面白さに触れることができるはずです。

1時間程度のクルーズでも数え切れないほどの島が存在するのを実感できる。

コモド島の「PINK BEACH」。透明度の高い海の青さとのコントラストが神秘的だ。
このサンゴが細かく砕かれてビーチの砂と混ざることでピンク色に見える。
このサバンナのような景色がウォレス線を超えた証。赤道直下の南国とは思えない風景が続く。
山の中腹を往く2頭のバッファロー。乾季の間は水場を求めて移動する。
ディールと呼ばれる鹿は、コモドオオトカゲに捕食されてしまう。
さまざまな生き物がそれぞれの生活を営んでいる。
ゲッコーは子供のコモドオオトカゲの貴重な栄養源。
マカキと呼ばれる尾長猿は、その尻尾をカニの巣に入れて器用に捕まえる。
猿に捕食される「シオマネキ」というカニ。個体によって左右どちらが大きくなるかは不明だが、大きいハサミは求愛行動に使われ、捕食は小さいハサミで行う。
バッファローの頭蓋骨はコモドオオトカゲによって捕食されたもの。
リンチャ島のゲート。最初はコモドオオトカゲのサイズを大袈裟だと思ったが、帰るときには納得してしまった。

 

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
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ガルーダ・オリエントホリデーズ・ジャパン(株)
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ガルーダ・インドネシア航空会社
Tel. 03-3240-6161(東京)
Tel. 06-6635-3222(大阪)
http://www.garuda-indonesia.com/jp
●サンアイランドホテル・クタの予約・お問い合せ
Tel. Indonesia (+62) (361) 761818 ※英語での対応となります
●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用のうえエントリーいただいた方の中から抽選で1名様に、アイランドホッピングの拠点として便利なバリ島・クタエリアのホテル「サンアイランドホテル・クタ」のペア宿泊券(3泊・朝食付き)をプレゼントいたします。

〈内容〉
3泊・朝食付き 1組2名様
部屋タイプ:Deluxe Pool View Room(デラックスプールビュールーム)
宿泊券有効期間:2017年4月1日〜9月30日
※2017年7月1日〜8月31日は指定除外日となり、宿泊券はご利用いただけません。
※宿泊券をご利用の際は、ホテルへメールにてご予約をしていただきます。英語対応のみとなっておりますので、英語が不慣れな方はLibera編集部までご連絡ください。

エントリー期間:2017年1月17日(火)〜2月24日(金)

※当選者の発表は、賞品の発送(2017年3月中)をもってかえさせていただきます。

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