World Walking Vol.17 Norwegian Jewel 1 —Sea Day— ノルウェージャン ジュエルの寄港地ニュージーランドのワイナリー「Winther Hills」と「ALLAN SCOTT」のワインをセットで2名様にプレゼント

くつろぎながら洋上を移動し、目が覚めれば目的地に到着している……そんな、夢のような旅がクルーズ。荷物のパッキングと移動に明け暮れる必要がないだけでなく、船での滞在そのものが大きな楽しみとなります。世界中で人気が高まるクルーズのなかでも、アクティブな「フリースタイル・クルージング」で注目される「ノルウェージャンクルーズライン(NCL)」。クルーズが初めての人でも気軽に楽しめる船旅として注目を集めています。今回は「ノルウェージャン ジュエル」で行くオセアニアクルーズを、前半と後半の2回に分けてお届けします。前半では寄港地までのクルーズ・ライフ(Sea Day)をご紹介しましょう。

クルーズの老舗NCL

ゆったりと豪華客船で寄港地を巡るクルーズは、世界を旅する旅行者にとって究極の旅の一つでしょう。今回ご紹介する「ノルウェージャンクルーズライン(以下、NCL)」は、1966年にノルウェージャンカリビアンラインとして米国で創業されたノルウェージャンクルーズライン・ホールディングスのブランドの一つ。ワールド・トラベル・アワードが主催する数々のコンテストで最高賞を受賞している老舗ブランドで、現在は16隻の客船でカリブ海からヨーロッパ、南米、アラスカ、オセアニアなどの世界各地でクルーズを展開しています。グループには他にも、グルメのクルーズファンに人気の「オーシャニア・クルーズ」、世界で最もラグジュアリーなクルーズブランド「リージェント・セブンシーズ・クルーズ」があり、グループ全体では26隻の客船を所有、世界430カ所に寄港しています。

すべてのクルーズ船に付けられるNCLのロゴ。港からこのロゴが見えると、わが家に帰ってきたような気分になるというファンも。

画期的な「フリースタイル・クルージング」

NCL最大の特徴が「フリースタイル・クルージング」。旅行者自身が「自分で旅をデザインできる」という画期的なスタイルで、通常のクルーズで定められている食事の時間やドレスコードなどの制約がありません。船内の各所では常にアクティビティやカルチャープログラムが催されていますが、いつ、どのプログラムに参加するのも、24時間、どこで食事をするのも自由。一日中デッキや客室でのんびりするのも、寄港地のエクスカーションに参加するのも思うがまま。毎晩、客室に届く翌日のプログラムガイドを眺めながら、滞在を自分流にアレンジすることができるのです。もちろん、フォーマルウェアに着替えて、特別なドレスアップの夜を楽しむのも自由。これまでのクルーズとはひと味違う、アクティブで自由なスタイルが業界でも大きな注目を集めました。日本では2018年4月に横浜港発着のプランがスタートすることもあり、クルーズファンから早くも大きな関心が寄せられています。

どこでどんな過ごし方をしようが自由自在。この開放感はたまらない!
海上からでしか味わえない風景に感動もひとしお。
天気の良い日は絶景を眺める乗客でデッキも賑やか。
海と空が溶け合うような幻想的な景色が続くなか、思い思いの時間を過ごす。
FYZZ キャバレーラウンジ&バーは毎晩遅くまで盛り上がる。カラオケ大会などユニークなイベントも開催される。
大人と一緒に過ごす時間は社交の英才教育とも言えそう。

洋上のリゾート「ノルウェージャン ジュエル」

今回乗船したのは2005年に竣工し、2014年に全面改装された大型客船「ノルウェージャン ジュエル」。総トン数93,502トン、全長965フィート(約300メートル)に及ぶ巨大な船体には2,376名の乗客を乗せることができます。15階建ての巨大な船体ながら、これでもNCLのラインナップでは中型というから驚きです。クルーズ船はよく「洋上のホテル」に例えられますが、フレンドリーなスタッフに出迎えられると、まるで海に浮かぶ大きなリゾートそのままといった趣を感じます。船内はレストランやバーをはじめ、連日エンターテインメントプログラムが開催される劇場、ジムやスパ、ショップやギャラリーなどのあらゆるアクティビティが揃い、日常の生活に必要なものがすべて揃っているといっても過言ではありません。最初こそスケールの大きさに戸惑いますが、やがてその大きさが洋上にいることを忘れさせてくれます。

快適な滞在を支えてくれるのがホテル・ディレクターと熟練のスタッフたち。「クルーズは移動と宿泊が同時に進行する特別な旅です。ひとつの船で多くの人たちが一緒に過ごすわけですから、私たちは心地よい距離感と豊富なコンテンツを提供できるように努めています」とホテル・ディレクターのクラウス・パッシャー氏。その点、ジュエルはクルーズ船として大きすぎず、小さすぎないバランスのとれた船。「クルーズスタッフは1,100名ほどになりますが、彼らと話しているとお客様の様子がしっかり伝わってきますし、お客様とスタッフとの適度なコミュニケーションが快適さを生んでいることがよく分かります」とも。オーストリアのホテル学校で学んだこの道27年のベテラン。休暇には、家族でリバー・クルーズに出掛けるのが楽しみだといいます。

ホテル・ディレクターのクラウス・パッシャー氏。日頃から船内を歩き、乗客と話すのが楽しいと語る。
海を眺めながらのエクササイズは格別。ここでクルーと出会うこともあり、一緒になって運動に励むことも。
ジムのトレーナー、ジョーン氏。機器の使い方だけでなく、トレーニングの補助もしてくれるナイスガイ。
船の先端にあるスパのリラックススペース。ここで一日過ごす人も。
ワールド・スパ・アワード「World's Best Cruise Spa」を受賞したスパはジュエルでも人気の施設。
スパはカップルでも受けられるので、エクスカーション後のリフレッシュにぴったり。
ジョギングをしたり、ゲームをしたり、大人も子どもも充実した時間を楽しんでいる。
ライブラリーは一番静かな場所として人気。読書だけでなく仕事に勤しむビジネスマンの姿も。
メインロビーとショッピングエリアを繋ぐ廊下はギャラリーに。アートに関するワークショップも人気だ。
船での時間は決して短くない。この出会いが一生の縁になることもある。
美容サロンでは身だしなみもさることながら、スタイリストとのおしゃべりを楽しみに通うマダムもいる。
どこまでも続く水平線を眺めながら受けるトリートメントは極楽の一言。
洋上の夜はさすがに少し冷えるが、寒くない格好での食後の散歩も気持ちがいい。

自宅のようにくつろげる客室

客船最大規模のスイートルーム「ザ・ヘブン」を備えるノルウェージャン ジュエルには、他にも様々なニーズに対応した1,188室の客室が用意されています。特筆すべきは、バリアフリーの部屋が用意されていること。「ADA(American Disability Act)ルーム」と呼ばれるこの客室は、米国の法律によって定められているもので、歩行が困難な乗客をおよそ300名収容できるように設計されています。部屋からの導線もスロープが巧みに用意され、すべての施設に不自由なくアクセスできるだけでなく、寄港地でのエクスカーション・プログラムにもアクティブレベルが記されており、どのプログラムを選べば良いか、わかりやすく紹介されています。

グループサービスコーディネーター兼アクセスオフィサーを務めるジェリカ・ビゼニオさんにもお話を伺いました。「お一人で参加される方もいれば、ご家族やお友達と参加される方もいますが、みなさん特別な体験を求めて乗船されます」とのこと。また「数週間にわたる滞在になるわけですから、ADAルームをご利用になるお客様にとっても、ご自宅と変わらない快適さと同時に、必要なときにはいつでもサポートできる安心感を提供する、そんなバランスのとれたサービスを目指しています」との言葉通り、船内ではリラックスした空気に満ちています。他にも、0歳から子どもを預かってくれる託児サービスや子ども向けのプログラムを用意するなど、柔軟な対応もNCLクルーズの魅力のひとつとして挙げるファンが多いようです。

客室は全部で6タイプ。写真はバルコニー付きの「ステートルーム」。
バスルームはコンパクトながらも機能的。アメニティはブルガリ製で、毎日完璧に整えられている。
プールデッキで使うビーチタオル。何回でも取り替えてくれるので、思う存分楽しめる。
部屋に戻ると翌日のアクティビティスケジュールと共に可愛いサプライズが!
グループサービスコーディネーター兼アクセスオフィサーのジェリカ・ビゼオ二さん。今回の取材でも完璧なアテンドでサポートしてくれた。
ADAルームのベッドは壁に寄せたり二つに分けたりと、希望に合わせてレイアウトが変更できる。
バスルームもバリアフリーで、車椅子のまま快適に過ごせるように配慮されている。
車椅子に座ったままでも訪問者の顔が分かるように、低い位置にもドアスコープが付けられている。
様々な場所に手すりが付けられ、船内のどこでもアクセスはスムーズだ。
業界でも最大規模の広さを誇るジュエルのスイートルーム「ザ・ヘブン」のリビングルーム。
最上階のデッキ14には、バトラーサービスやプライベートガーデンのある「ガーデンヴィラ」も用意されている。
「ザ・ヘブン」宿泊者専用のプライベートバルコニー。海風を感じながら入るジャグジーは特別なひととき。
グランドピアノが置かれる「ザ・ヘブン」宿泊者専用のプライベートラウンジ。

飽きる?どころか食べきれない!

船内での食事は、2つのメインダイニングルームに加え、6つのレストランやビュッフェエリアがあります。こちらでの食事はすべてクルーズ代金に含まれており、何をどれだけ食べても追加の費用はかかりません。料理の内容はバラエティーに富み、メインダイニングでは毎日メニューが変わるというこだわりよう。さらに、7軒のスペシャリティレストランでは、アンガスビーフのステーキやイタリアン、総料理長自慢のフレンチ、鮨などの和食まで、料理でも世界中を旅しているような気分にさせてくれます。

これらの膨大で多様な料理は、「ギャレ」と呼ばれる船のキッチンで作られます。「世界中から集まってきたコックは育ってきた文化も母国語も違うけれど、それがひとつのチームとして機能しています。ですから、私が教えるだけでなく、彼らから様々なことを学び、吸収することも大切にしています。おかげで世界中の料理を作れるようになりました」と、フランス出身の総料理長・パトリス・ミック氏。さらに「私たちのモットーは作り置きをしないこと。少し待ってもらっても、できたてを食べて欲しいのです。食事はクルーズの大切な時間の一つですからね」とミック氏。238名ものコックをまとめ、毎日3トンもの食材を料理。得意料理はセビーチェ(魚介のマリネ)などのインターナショナルフードで、冗談交じりに「フランスから毎日空輸させている」と自慢するバゲットからも、並々ならぬ食へのこだわりを感じます。

総料理長のパトリス・ミック氏自慢のフレンチレストラン「ル ビストロ」。
カジキのグリルにはスパイスの効いたソースが絶妙にマッチ。ペアリングはぜひ冷えた白ワインを。
ロートレックの「ムーラン・ルージュの舞踏会」が掛かる一角は、まるでパリの街角にあるレストランをおもわせる。
「世界中から集まるスタッフ達から郷土の話と料理の話を聞くのが楽しい」と、フランス出身の総料理長パトリス・ミック氏。
ビュッフェ形式の「ガーデンカフェ」。世界中の料理が並び、テイクアウトして部屋で食べることもできる。
「アクションステーション」では、オーダー後に調理するパスタや、肉塊から切り分けるローストビーフなどもオーダーできる。
パサドールと呼ばれる専門スタッフが串から肉を削いでくれるブラジル式のシュラスコが楽しい「モデルノ」。
アシスタント・メートル・ディのブディさんにかかれば、退屈してる子供もあっという間にご機嫌!こうしたおもてなしこそが、ジュエルの魅力だろう。
プールデッキでハンバーガーなどのグリルメニューが食べられる「トップサイダーズ」。晴れた日のBBQが気分を盛り上げてくれる。
「ギャレ」でドルチェを全て担当するフィリピン出身のディンキーさん。
料理は作り置きされることなく、いつでも出来たてが用意されているのも嬉しい。
ランチやディナータイムには230名以上のコックが総出で料理に取りかかる。
「フランスから毎日空輸させている」とはさすがに冗談だが、それだけ味にこだわっているバゲット。
スタッフが和やかなのは見ていて気持ちいい。彼らが一生懸命作ってくれていると思うと、料理も一層美味しく感じる。
レストランだけでなく、船で働くどのクルーもみんな同僚ではなく「家族」なのだ。

船上のエンターテインメント

船の上で数日間を過ごす「Sea Day」では、海を眺めながらのんびりと過ごすことができます。プールで泳いだらデッキでビールを飲んでウトウトしたり、部屋でゆっくり読書をしたり。時間にとらわれない至福の時間が待っています。しかし、Sea Dayの魅力はのんびりした時間だけではありません。NCLのクルーズでは、乗客の年齢層や国籍、男女比、ファミリーの割合などを事前に考慮してエンターテインメント・プログラムが組まれます。その内容はヨガやゴルフレッスン、エクササイズなどのアクティブなものから、ビンゴゲームやボードゲーム、カードゲームなど世界中のゲームを体験したり、クルーズや寄港地にまつわるトリビアを紹介したりするカルチャープログラムまで内容は多岐にわたります。そのため、船内の至る所でいつも何かしらのイベントが開催されています。さらに「スターダストシアター」では毎晩ショーが開催され、ショーの興奮を醒ますためには、少々のナイトキャップ(寝酒)が必要なほどエキサイトさせてくれるのです。

こうしたエンターテインメントやエクスカーション・プログラムを設計するのがクルーズ・ディレクター。「エンターテインメントやアクティビティの設計では、バランスを大切にしています。船での滞在が長くなるSea Dayではエキサイティングな内容を入れ、寄港地のエクスカーションを楽しんでもらった日は歌手の美しい歌声に癒やされるようなものをご用意するといった具合です。他にも、例えば英語を母国語とするお客様が多ければミュージカルのような物語性のある演目を入れ、多国籍の場合はイリュージョンやコメディ、マジックやダンスなど、言葉が分からなくても楽しめるものを多く取り入れるようにしています。今回はフランスで活躍されている日本人イリュージョニストの成良 元(Hajime Nariyoshi)さんを起用していますが、彼のショーは年齢や国籍に関係なく人気があるので、こうしたキャスティングは今後のプログラムにも取り入れたいと思っています」と、ディレクターのダニエル・オールソン氏。自身も歌手だったというだけあり、ステージ前の挨拶では会場を大いに盛り上げてくれました。

「スターダストシアター」で毎晩催されるショーはクルーズの醍醐味。列をなして待っている様子も楽しそう。
クルーズ・ディレクターのダニエル・オールソン氏。館内のアナウンスなども担当し、子どもたちにも人気だ。
アールヌーボー様式の「スターダストシアター」。毎夜、ステージを楽しみに来る観客で満席になる。プライオリティシートも完備され、バリアフリーの体制も万全だ。
イリュージニストの成良 元氏のステージは満席。緊張感漂うエンターテインメントに息をのむ。
言葉は一切使わず、アクロバティックな演技と和のモチーフを取り入れた不思議な世界観で観客を魅了していた。
ペアを組んで11年のMaud Acardさんと。フランスで育ったため、日本でショーができるのを楽しみにしている。
本番に備えてリハーサルを念入りに行う出演者たち。自分たちが楽しんでいないと、観客を楽しませることはできない。
メインロビーのステージでも毎夜、生演奏のバンドによるステージが繰り広げられる。
船内の至る所で様々なアクティビティが用意され、予約無しで参加できるものも多い。
デッキ13にはバスケットコートやテニスコートもあり、大人も子どもも一緒になってゲームを楽しんでした。
デッキ12にはゲームセンターもあり、子どもだけでなく、大人もゲームにゲームに夢中になっていた。
夜になると大人はカジノに集まり、カードゲームやルーレットで盛り上がる。
ゴルフレンジで練習に励む姿も。こうしたアクティビティはすべて宿泊費に含まれており、好きなときに好きなことができる。
こちらは陸でやるカーリングのようなゲーム。子供たちのなんと楽しそうなことか。
ニュージーランドのフィヨルド「ミルフォード・サウンド」。船からしか見ることのできない地球の彫刻だ。

エクスカーションこそ最大の魅力

そして、クルーズ最大の楽しみともいえるのが、寄港地でのエクスカーション(小旅行)ツアーです。寝ている間に洋上を移動するクルーズでは、朝起きると別の港に到着しています。エクスカーションの内容は様々で、ダイナミックな自然を堪能するアクティブなものや、ワイナリーをまわったり美術館をめぐったりするようなツアーなど、寄港地の特徴に合わせて用意された内容から好きな物を選ぶことができます。もちろん、下船して自分でツアーを組んだり、ショッピングに出かけたり、街のカフェでのんびりしたりするのも自由自在。それぞれフリースタイルで小旅行を楽しみます。今回の航路ではニュージーランドの壮大なフィヨルドを眺めながら、いくつかの街をまわりました。次回は後編として、ニュージーランドの寄港地をご紹介します。開拓時代の面影を残す「ダニーデン」、フランス人によって開拓された「アカロア」、北島と南島を繋ぐ「クック海峡」の港町「ピクトン」など、それぞれの街で参加したエクスカーションプログラムについてもお届けしますので、どうぞお楽しみに!

寄港地「ピクトン」のワイナリー。次回はニュージーランドでのエクスカーションをご紹介します。

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
●ノルウェージャンクルーズラインに関するお問い合せ
www.ncl.com
●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方で、読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で2名様に、Norwegian Jewelの寄港地ニュージーランドにあるワイナリー、「Winther Hills」ワイナリーと「ALLAN SCOTT」ワイナリーのワインを2本セットでプレゼントいたします。

〈セット内容〉
・Winther Hills ワイナリーの「Earrly Light ピノノワールロゼ2017」750ml入り/1本
・ALLAN SCOTT ワイナリーの「Marlborough ソーヴィニヨンブラン2017」750ml入り/1本

エントリー期間:2018年4月17日(火)〜2018年5月25日(金)

※当選者の発表は、賞品の発送(2018年6月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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