山形県朝日町の町長さんが代表を務める 朝日町ワイン 朝日町ワインを赤白セットで3名様にプレゼント

「ワイン城」として知られる朝日町ワインのワイナリー。

1944年創業の朝日町ワインは、地元特産のワイン用ぶどうを中心に約50種類、年間33万本(720ml換算)のワインを出荷する第三セクターのワイナリー。2016年の伊勢志摩サミットで提供され、2017年には皇太子殿下の行啓を賜ったことで大きな注目を集めている。日本ワインコンクールで金賞受賞をはじめ、14銘柄が入賞している優良ワイナリーでもある。

筆文字で朝日町の名を前面に打ち出した和風のロゴマーク。

「無袋ふじ」発祥の地

山形県朝日町は、山形県の中央部に位置する自然豊かな町。磐梯朝日国立公園の主峰、大朝日岳(1,870m)の東山麓にあり、町土の76%は、この国立公園をはじめとする山林で占められている。町の中心部を最上川が流れ、緩やかな丘陵地にりんご園が広がっている。朝日町は「無袋ふじ」発祥の地とされ、太陽の光をいっぱいに浴びた糖度の高いりんごを生産している。袋をかけた「ふじ」は発色のいい赤いりんごになるが、袋をかけない「サンふじ」は蜜入りの甘いりんごになる。

ワイナリーの一角にあるぶどう畑は、品種改良や土壌改良の実験を兼ねてのもの。
ここでは伝統の棚づくりとは別に、作業のしやすい垣根仕立てを試みている。
訪れたのは初夏。ちょうどぶどうが実をつけ始めたところで、スタッフが余分な実を摘んでいた。
ぶどうの出来具合を見る営業部長兼工場長の近衛秀敏氏。ワイナリーひと筋のベテランだ。
シャルドネ種(白)のぶどうが、ふっくらと実をつけていた。

必要だったのはワインの副産物

その朝日町の鈴木浩幸町長が代表になっているのが有限会社朝日町ワイン。朝日町とJAさがえ西村山が共同出資して運営されているワイナリーで、いわば公営のワイナリー。創業は1944年(昭和19年)と古く、当時は山形果実酒製造有限会社という社名だった。社名からも分かるように、当初からワインを作るために設立された会社である。実は、当時の政府が全国のぶどう生産地に命じてつくらせたもので、ワイン樽の底にたまる酒石酸が電波探知機に使う軍需物資として必要とされていたのである。

ぶどう契約栽培農家がある「柏原ぶどう団地」。
南に面した緩やかな傾斜地で、さまざまな種類のぶどうが育てられている。
柏原エリアは標高350m近くあり、昼夜の寒暖の差が激しく、霧が多く水はけがよい。つまり、ぶどう栽培好適地なのである。
柏原ぶどう団地でぶどうを栽培する朝日町ぶどう生産組合 組合長の成原 秋利(なりはら あきとし)氏。「ぶどうが良ければよいワインができる」と屈託がない。
柏原ぶどう団地で見事に育ったマスカットベーリーA(赤)。皮が厚く、果汁がたっぷり詰まっている。
こちらは提携農家、武田ぶどう園のマスカットベーリーA(赤)。しっかりした味わいの赤ワインに仕上がる。

大きく成長した公営ワイナリー

戦後は軍需物資を生産する役割を終えたワイン工場だったが、ぶどう農家は健在だったので、大手ワインメーカーの下請けとしてポートワインなどの原酒を生産していた。醸造技術をしっかり磨き上げていたこともあり、1973年に自社ブランド「サンワイン」の生産を始めている。そのワインが折からのワインブームに乗って急成長、新たに朝日町と当時の山形朝日農協が共同出資して生産体制を整え、1979年に「朝日町ワイン」が誕生、1990年には社名も「有限会社朝日町ワイン」に変え、生産を拡大している。

ぶどう農家から集められたぶどうは、ベルトコンベアで房ごと上げられ、除梗(こう)・破砕機にかけられる。
除梗機にかけられると、房の枝の部分だけが分離されて出てくる。
破砕された赤ワインのぶどうの実は、果皮、果肉、果汁、種子など、全て一緒にタンクに入れて発酵させる。
発酵中の赤ワインのタンクは、ときどき攪拌される。いわゆる「櫂(かい)入れ」と呼ばれる作業だ。
発酵した赤ワインは搾汁され、液体だけになる。
ワインは温度管理できるジャケット付きのステンレスタンクに移され、しばらく貯蔵される。
オーク樽に移されたワインは、そのまま樽内で熟成され、熟成具合を見ながら出荷される。
工場内には、建物ごとぶどうやワインを冷やしておける保冷倉庫があり、ぶどうを一旦、保冷してから醸造ができる。

リーズナブルな価格でうまい!

2000年にオープンした「ワイン城」は、周囲にぶどう園を配し、ビン詰め設備など、最初から「見える工場」を目指して整備されている。さらに、充実した試飲体制と機能的なショップを備えており、わが国でも有数の「観光ワイナリー」を実現している。しかし、ワイン愛好家の間で朝日町ワインの名が一躍、脚光を浴びるようになったのは、2013・2014年と、日本ワインコンクールで2年連続、金賞・部門最高賞を受賞、併せてコストパフォーマンス賞も受賞したことだろう。朝日町ワインは公式に「リーズナブルな値段で、しかもうまい!」ことが証明されたのである。

濾過が整ったワインは充塡機に送られ、瓶詰めされる。
ボトリングからコルクの打栓、キャップシール、ラベリングと、すべて自動で行われている。
「果物の女王」と呼ばれているラ・フランスは山形県を代表する果物。そのラ・フランス ワインがボトリングの真っ最中だった。
検品のブースではキャップシールやラベルの具合などを確かめる。
ラ・フランス ワイン(360ml、825円 税込)は爽やかな甘みとさっぱりとした酸味ですいすい飲める。ロックでもソーダ割りでもおいしい。
少量だが、このポットスチル(蒸留釜)でブランデーも生産している。「ブランデーエスポワール 高野」は500ml、5,395円(税込)。

栄誉に包まれる日々

さらに、その名を決定的にしたのは、2016年の「G7 伊勢志摩サミット」で朝日町ワインのワインが選ばれたことだろう。世界からやってくる要人のもてなしに、朝日町ワインの「2013マイスターセレクション バレルセレクションルージュ」がふるまわれたのは、ワインメーカーとしては最高の栄誉と言ってよい。その上、2017年7月には皇太子殿下の行啓を賜り、二重の栄誉に包まれている。辛抱強くぶどうを育ててきた地元のぶどう農家にとって、これほどの歓び、これ以上に励みになることはないのではなかろうか。

ショップの入り口にはワインコンクールで受賞した賞状や盾、メダルなどがずらりと展示されている。
2017年7月には皇太子殿下の行啓を賜り、近衛秀敏営業部長兼工場長がご説明補助役を務めた。
ワイン城のショップには、家族連れでも楽しめるように、ワインだけでなく、ぶどうやラ・フランスのアイスクリームなども販売している。
朝日町ワインは、日本で古くから栽培されているデラウェア(白)、ナイアガラ(白)、マスカットベーリーA(赤)などのぶどうから作られたワインを大切にしている。
生産しているワインは約50種。すべて、朝日町の契約栽培と近隣で栽培されているぶどうを使用した山形県産のワイン。
第三セクターのワイナリーということもあって、価格体系はいたってリーズナブル。根強いファンが多くいるのも頷ける。
酸化防止剤を含まない無添加ワインは、地元を中心に短期間に売り切れてしまう。
レストランなどでも人気のプレミアムルージュ(720ml、赤1,490円 税込)。ワイン通でなくても「この味わいでこの値段!」と、きっと驚かれることだろう。

「朝日町ワイン」らしいワイン

朝日町ワインのラインナップで特徴的なのは、赤ならばマスカットベーリーA、ブラッククィーン、ツヴァイゲルトレーベなど、他ではなかなか味わえない品種のワインが実にうまいことである。これらの品種に、この地ならではの深い味わいを感じる。白ならリースリング・フォルテ、デラウェア、ナイアガラ、ソヴィニヨンブラン、シャルドネなどの品種に朝日町ワインらしさを感じる。とりわけ、さっぱりした日本食によく合う、と思う。ワインは他からの評判でなく、できれば自分の舌と相談しながら、自分の好みに忠実に選ぶと、思わぬ掘り出しものに恵まれることがある。

試飲コーナーには「柏原ヴィンヤード 遅摘み」(赤、720ml、1,620円 税込)をはじめ、メルローやシャルドネなど、自慢のワインがずらり。

「地元産の素晴らしいぶどうがあるおかげでおいしいワインがつくれます。ワインの良さは素材の良さに尽きますね」と近衛秀敏営業部長兼工場長。ぶどう農家との日頃の付き合いを大切にしている。

●朝日町ワインへの問い合わせ
Tel. 0237-68-2611
http://asahimachi-wine.jp
●オンラインショップ
http://asahimachi-wine.shop-pro.jp/
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、朝日町ワインのワインを「赤白セット」でプレゼントいたします。

〈詳細〉
赤:柏原ヴィンヤード 遅摘み
辛口/720ml/1,620円(税込)
樽での熟成はしていないが、完熟した濃密な果実味とスパイシーな香りが特徴の、ふくよかでコクのある赤ワイン。2018年日本ワインコンクール金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞の3冠受賞。
白:リースリング フォルテ&リオン
辛口/720ml/1,620円(税込)
酸味がいきいきとしており、食事と一緒にいただくことをお勧めする、爽やかな辛口白ワイン。2018年日本ワインコンクール銅賞受賞。

エントリー期間:2018年9月14日(金)〜2018年10月25日(木)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2018年11月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されております。未成年の方のエントリーはご遠慮ください。

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