World Walking Vol.20 Wellington 「Wellington Apothecary」のオーガニックカモミールティーと蜂蜜ブランド「Earthend」の蜂蜜をセットで3名様にプレゼント

オーストラリア大陸と南極大陸の間に位置する自然豊かな国「NEW ZEALAND(ニュージーランド)」。その首都である「Wellington(ウェリントン)」は、歩いて回れるほどのコンパクトな街。それでいながらエネルギッシュな開放感に溢れていました。クラフトビールやオーガニックフード、フラットホワイト(エスプレッソベースのミルクコーヒー)などのフードカルチャーをはじめ、映画産業の都「WELLYWOOD(ウェリウッド)」としても知られ、ミュージアムやイベントも盛りだくさん。世界のセレブリティも注目するクールなコンパクトシティの魅力をご紹介します。

コンパクトでパワフルな街

ニュージーランドと聞くと、オークランドやクライストチャーチなどの大都市を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。人口や経済の規模ではかないませんが、実は首都である「Wellington(ウェリントン)」の魅力は世界中のツーリストの間で高く評価されています。その理由のひとつに映画スタジオ「WETA」による数々のヒット作によって世界中のムービースターが訪れるようになり、ホテルやレストラン、ショップをはじめとする街全体のクオリティが上がったことがあげられます。豊かな自然とオーガニックなライフスタイルにクリエイティブな姿勢がミックスされ、世界で最もホットでクールな街とまで評価されるようになりました。

ランプトン港を見つめるウォーターフロントの彫刻。街には様々なアートが点在している。

中心地はインフォメーションセンター

ニュージーランドでは、街の中心地にインフォメーションセンターがあります。ウェリントンの場合、インフォメーションセンターから伸びる「CUBA St.(キューバ・ストリート)」がメイン通りとなり、すぐそばにはニュージーランド国立博物館「Te Papa(テパパ)」、公立図書館や官庁も並びます。その向こうにはランプトン港が広がり、右手がビーチ、左手へ行くとビジネス街、後ろの山側に向かって放射状にショップやカフェ、レストランなどが並びます。メインエリアは、インフォメーションセンターを中心に半径3Kmほどの範囲に収まるとってもコンパクトな街です。

インフォメーションセンターはMichael Fowler Centreの1階にある。
観光マップやツアーの手配、滞在中のイベント情報も教えてくれる。
交通系ICカード「SNAPPER」のチャージも行える。
ビジターセンターを出たら目の前にのびる道がキューバストリート。
ビジターセンターを右手に進むと現れるのが国立博物館「Te Papa(テパパ)」。一見の価値あり。

大自然とクリエイティブが融合する場所

この街の魅力はたくさんありますが、まずは「WELLYWOOD(ウェリウッド)」として映画産業が盛り上がるきっかけにもなった最先端のスタジオやロケ地巡りがおすすめです。インフォメーションセンターでは様々なツアーが紹介されており、雄大な自然風景と最先端のデジタル技術が融合することで独特の世界が描かれた映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影に使われた場所やスタジオの見学ツアーなどもあります。アカデミー視覚効果賞を受賞したスタジオ「WETA WORKSHOP」は、市内からエバンス湾をぐるりとまわった丘の上にあります。ツアーでは様々な特殊メイクやデジタル効果の解説だけでなく、映画制作の舞台裏についても触れることができ、あの映画がこの街で作られたのだと実感することができます。

さらに、市内からすぐの「Mt. Victoria(ビクトリア山)」には、実際に映画に登場するスポットが点在しており、トレイル気分で散策することができます。ツアーに参加すればガイドによる丁寧な解説を聞くこともできます。実際にどのような撮影が行われたのか、その場所がどのシーンに登場するのかなど、ファンにはたまらない体験ができるでしょう。もちろん、映画ではニュージーランド全土にわたる大自然が舞台となって描かれているわけですが、あの雄大な世界観が街のすぐ裏で撮影され、最新の特殊技術によって作り出されていることに感動するはずです。

もともとは「WELLYWOOD」と書かれていたらしいが、諸事情により現在の状態になった。
ツアーは様々なタイプが用意されているが、おすすめはスタジオとロケ地の両方を巡れるもの。
アカデミー視覚効果賞を受賞した「WETA WORKSHOP」。ファンにとっては聖地とも言えるスタジオだ。
スタジオに入ると、ザ・ロード・オブ・ザ・リングやホビットなどの精密なフィギュアが出迎えてくれる。
映画ファンたちはフィギュアの前に集まり、映画について楽しそうに話しをしている。
リアルな造形でいまにも動き出しそうな迫力。
Mt. Victoriaはロケ地としてだけでなく、ハイキングなどのアクティビティスポットとしても人気。
ベンチにはガンダルフの言葉が刻まれるなど、気分を盛り上げてくれる。
ツアーではガイドによる詳しい解説が聞ける。撮影時のアクシデントなど、舞台裏のエピソードも興味深い。
有名なシーンほど、実際のロケ地と特殊加工による演出の差がはっきり認識できて感慨深い。
ツアーの最後は記念撮影のサービスも。きっと忘れられない思い出になる。

オーガニック大国の専門店

ウェリントンではスーパーにもオーガニックコーナーが充実しており、街中ではハイクオリティなオーガニックストアにも出会えます。そのひとつがキューバ・ストリートにある「Wellington Apothecary(ウェリントン・アポセカリー)」。その名の通り、ウェリントン周辺で採れた素材で作られたスキンケアアイテムやハーブティーなどを扱い、オーガニック大国のニュージーランドでも、もう一歩踏み込んだラインナップが魅力です。例えばここで扱っている「EARTHEND(アースエンド)」の蜂蜜は、蜂から蜜を採取する際にかかるストレスをできるだけ減らすように配慮したもの。人間の都合で採取するのではなく、可能な限り自然な状態で作られた蜜を分けてもらうという発想のため、手間がかかり生産量も少なくなりますが、栄養価も高く味も濃いのが特徴です。そのままパンに塗ったりヨーグルトと混ぜたりしても美味しいですが、カモミールティーに溶かすのもおすすめです。

店内にはスキンケア、バスソルト、ハーブティ、フレグランスなど、オーガニックなアイテムが並ぶ。
オリジナルのクレイ(泥)パックが人気とのこと。
人気のハーブティは豊富なラインナップも魅力で、試飲もできる。
ハーブティと相性抜群の「EARTHEND(アースエンド)」の蜂蜜。
ハーブティはその場で量り売りもしてくれる。
こちらは街の大型スーパー「NEW WORLD」のオーガニックコーナー。スーパーでもこのボリュームの品揃え。

ウェリントンで最もユニークなスポット「HANNAHS PRECINCT」

キューバ・ストリートから少し裏通りへ入ると、一転して独創的でユニークなお店が並ぶエリアが現れます。「Leeds st.(リーズ・ストリート)」にある「HANNAHS PRECINCT(ハンナズ・プリシント)」は、ウェリントンで最も刺激的な場所のひとつ。

廃材をリサイクルしたバー「Golding’s Free Dive」で個性豊かなクラフトビールを楽しんだり、フェアトレードの素材で作られる「Wellington Chocolate Factory」では工場見学の後に出来たてのチョコレートを味わうことができます。他にも、塩をまぶしたカラメルクッキーが有名な「Leeds St Bakery」、近隣のバーにデリバリーもしてくれる本格ナポリピザの「Pizza Pomodoro」、路面ギリギリの窓からピーナッツバターとトーストを出してくれる「FIX and FOGG」など、ともかくユニークでハイクオリティなお店が集まるエリアなのです。

ウェリントンの旅では必ず訪れたい「HANNAHS PRECINCT(ハンナズ・プリシント)」。
通り全体がストリートアートに囲まれ、活気に満ちている。
クラフトビールが揃うバー「Golding’s Free Dive」。夕方から続々人が集まってくる。
キッチンが半地下にあるため、地面ギリギリの窓から商品を提供する「FIX and FOGG」。その味はウェントニアンを虜にしている。
あいにく営業時間に訪れることができなかったので味わえなかった「Pizza Pomodoro」。「夜になったらバーにデリバリーできるよ」とのこと。
ビーガンメニューなども取りそろえるオーガニックカフェ「Leeds St Bakery」。
落ち着いた店内はノマドワーカーの憩いの場。
「Wellington Chocolate Factory」へは、ビルに囲まれたパティオ側の入り口から入る。
若者で賑わう店内。時間的に放課後のおやつだとしたら。なんとも贅沢だ。
店内に無造作に積まれたカカオ。ファクトリーならではの光景だ。
出来たてのチョコレートはどんな味だろう?
ローストも店内で行っているため、香ばしい香りに包まれる。
すぐ目の前の人気ピーナッツバター「Fix and Fogg」とコラボレーションしたチョコバーが大人気。
スタッフが店内でラッピングしており、足りなくなったら商品をすぐ補充していた。

クラフトビールの聖地

そして、ニュージーランドはクラフトビールの宝庫でもあります。2017年に実施されたビールのコンテストでは、トップ10のうち6つがウェリントンに工場を構えるブランドでした。街中にもブリュワリーが点在し、出来たてのドラフトビールを楽しむことができます。その種類は果てしなく、好みの一杯を見つけるのは至難の業に思えてきます。そんななかでも、スーパーのスタッフからバーテンダーまで、多くの人が勧めてくれたのが「Garage Project(ガレージプロジェクト)」というブランド。ユニークなフレーバーのビールを出すことで熱狂的なファンを生み出したこのブランドは、ウェリントン市内で作られていることもあり、地元の自慢の味なのでしょう。IPA(インディアン・ペール・エール)などは独特のコクと苦みにフルーツと穀物の香りが混ざった複雑な味わいですが、変なクセは無く飲みやすい一杯。日本で好まれるラガー系とはひと味違いますが、食事と合わせると言うよりビールだけで楽しめる力強い味わいでした。

「HANNAHS PRECINCT」にあった「Golding’s Free Dive」の店内は、廃材をリサイクルして作られたそう。
好みの一杯を求めてさまざまな味を飲み比べる。
バーガーやステーキと飲むビールは最高!
イギリスの影響もありイングリッシュパブも多いが、クラフトビールの品揃えはどこも充実。
夏は外で過ごす人が多く、外で食事をしている風景をよく見かける。

ニュージーランドの白ワインは別格

また、クラフトビールと並んで語られるのがニュージーランドのワイン。いわゆるニューワールドとして、まだワインの歴史が浅い国ですが、国内栽培の6割以上を占めるソーヴィニヨン・ブランで作られる白ワインは世界でも評価されています。立ち寄ったレストランのスタッフによれば、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはすっきりと飲みやすい軽めのものから、しっとりと落ち着きのある芳醇な一杯まで、白ワインだけでコースに合わせられるほどバラエティに富んでいると言います。サラダやスープ、地元で採れたシーフード、ハムやサラミ、パテなどともマッチし、陽の沈まないディナータイムには冷えた白ワインが驚くほどよく合いました。とはいえ、メインにしっかりとステーキを食べるときなどは、やはり赤を一杯。豊かな土壌で育ったメルローやシラー、ピノ・ノワールも評価が高く、その土地の素材とあわせて頂く醍醐味は旅先の楽しみのひとつですね。

ニュージーランドワインを豊富に揃える「NOBLE ROT WINE BAR」。
店内のストックは膨大で、メニューに載せていないワインも多い。
まずはピノ・ノワール、シャルドネあたりから前菜と共に。
ほどよく冷えた一杯が心を満たしてくれる。
ディナータイムでも店内には心地よい日差しが入ってくる。
料理は地元の素材を使ったものが多く、サラミやレバームース、サラダ以外にパスタやステーキなども楽しめる。
スタッフも気さくで、料理とのペアリングなどもおすすめしてくれた。
街中にはリカーショップとは別にワインの専門店も点在している。写真はワイン専門店「WINE SEEKER」。
おすすめには手書きのコメントが下げられており、掘り出し物のワインを見つけてくるのが楽しい!
予算と好みを伝えれば、さまざまなワイナリーからおすすめの一本を紹介してくれる。
ニュージーランドワインの掘り出し物を見つけたい方は、是非訪れて欲しい。

永遠のテーマ「フラットホワイト」議論

ウェリントンで人気なのはお酒だけではありません。街の至る所にカフェがあるこの街で、最も多く飲まれていると言っても過言ではないのが「Flat White(フラットホワイト)」。エスプレッソにスチームミルクを混ぜ、最後にフォームミルクを浮かべたもので、ウェリントン発祥という説が有力です。お店によってこだわりも違えば、ユーザーにとって好みも違うため、どこが一番美味しいかという話はウェリントン市民にとって永遠のテーマのようです。豆の違い、ローストの違い、エスプレッソマシンの違い、ミルクの違いと、どこまでもこだわれるところもフラットホワイトの魅力で、夏でも比較的涼しいウェリントンでは、みんな美味しそうに飲んでいます。砂糖を入れなくても苦みが少ないため、スウィーツやパンと合わせたり、食後の一杯としてもぴったり。時間のある方、コーヒー好きな方は、是非いろいろなお店のフラットホワイトを試してみてください。

アーケード「OLD BANK」には人気のコーヒースタンドがある。
仕事前に一杯のコーヒーを求める人たちで朝からご覧の通り。
街中にはコンテナを改装したコーヒーショップも多い。
こちらは人気店「Caffe L'affare」のコンテナ。コーヒーだけならこちらでも楽しめる。
街のコーヒースタンドは一坪程度のお店も多いが、味は抜群。

街はアクティビティ&リラックスでいっぱい!

おとずれた時期が真夏ということもあってか、街には様々なアクティビティを楽しむ人がたくさんいました。海岸沿いの3Kmほどには、港の周辺には海で遊べるダイナミックな飛び込み台や、スケートパーク、ヨットクラブにスポーツジム、市民プールとスポーツ施設が充実。一方で、ちょっとした芝生のスペースやビーチ、カフェではのんびりとした時間を過ごす人も多く、バカンスシーズンのような雰囲気に包まれています。もちろん、観光客や長期滞在のバカンスで訪れている人が多いということもありますが、それにしても一国の首都の平日、それもビジネスタイムと考えると驚く光景です。

実は、ウェリントンでは、一部のバーやレストランを除いて、多くのお店は夕方には閉まってしまいます。また、平日でも営業していないお店や、時間が限られていることが多く、遅い時間まで働いている人は少ないようです。あるお店のスタッフに「こんなに早くお店を閉めてどうするのか?」と訪ねたところ、「自宅に帰って家族で食事をして、食後はみんなでビーチへ行って友人達とビールを飲む」と話してくれました。仕事を終えた後に家族で過ごしたり、自分の時間を楽しめるというのは羨ましい限りですが、行きたいお店の営業時間などは事前にチェックするのを忘れずに。

ビーチ沿いでは大人も子供も水遊びを楽しんでいて、実に気持ちよさそう。
こちらは堤防の先に付けられた鉄骨だけの飛び込み台。見事なダイブ!
スケートボードやBMXで遊べる施設が充実している。
パークのセクションでは大人も子供も一緒になって練習に勤しむ。
こちらは1885年に設立されたローイングクラブ。赤いコンパクトカーがいかにもな雰囲気を出している。
通勤風の女性もキックボードで気持ちよさそう。
緩やかな坂と平地が多い海沿いでは、とにかくスケートボードに乗っている人が多い。
ボルダリングやSUP(スタンドアップパドルボード)の施設、スポーツジム、ヨガスタジオと、コンパクトな街にスポーツ施設が盛りだくさん。
子供向けの施設も街の至る所に設置され、賑やかな声が響く。
こちらはMt. Victoriaでの風景。トレイルロードが整備されていて、まさに都市と自然が融合したウェリントンらしいシーンだ。

自分たちの文化を自分たちで楽しむ

他にも、ニュージーランド国立美術館「Te Papa(テパパ)」で見た先住民のマオリ族に関する展示の美しさや、第一次世界大戦時の兵士の様子をロード・オブ・ザ・リングのチームが手がけた「ガリポリ展」の迫力、酔い覚ましに散歩した夜のキューバ・ストリートで聴いたバスカーの美しい旋律、強い日差しの中で泳いだオリエンタル湾の気持ちよさなど、数日の滞在では味わい尽くせない魅力に溢れていました。

コンパクトながらも実に多様な表情を見せてくれる街、ウェリントン。今回ご紹介したのもほんの一部に過ぎず、むしろ、知れば知るほど魅力が広がっていく不思議な街です。まさに「文化の地産地消」とでも呼ぶべきライフスタイルは、とても豊かなものに感じます。まだ日本ではあまり知られていない街ですが、ぜひニュージーランドを巡る際にはウェリントンにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

自分たちの土地の文化を、自分たちで楽しむことほど人間性豊かなことはないだろう。

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、ウェリントンのオーガニックハーブブランドショップ「Wellington Apothecary」のカモミールティーと、ウェリントンの蜂蜜ブランド「Earthend」の蜂蜜をセットでプレゼントいたします。

〈詳細〉
・Wellington Apothecaryのオーガニックカモミールティー
オーガニックハーブブランド「Wellington Apothecary」。ウェリントンのショップでは様々なハーブを使用したコスメやお茶、ハーブの量り売りなどがされており、ハーブの専門家がいるので、生活習慣の改善方法などから相談にのってくれます。
オーガニックカモミールティー:50g入り

・Earthendの蜂蜜
ウェリントンのイーストボーン地区で採取される蜂蜜のブランドです。「Earthend」の蜂蜜は生産量が少ないため、ほぼ全ての蜂蜜はウェリントンで消費されてしまうそう。ウェリントンの自然が生み出すとても美味しい蜂蜜です。
EASTBOURNE BUSH HONEY(イーストボーンブッシュハニー):160g入り

エントリー期間:2018年7月17日(火)〜2018年8月27日(月)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2018年9月中)をもってかえさせていただきます。
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