2009年のデビューから今年で結成10年を迎えた「イル・ヴォーロ」。2017年11月の初来日時は、いち早く「Libera」でご紹介、若さのパワーと圧倒的な歌唱力で日本の音楽ファンを熱狂させました。その「イル・ヴォーロ」の再来日が早くも決定！ドラマティックに響き合う魅惑のハーモニーを再び楽しめる、待望のコンサートです。

2016年フィレンツェでの公演は、イル・ヴォーロの地位を世界に向けて不動のものにする大きな転換点となった。

生粋のイタリアンテナー

イル・ヴォーロの3人は、いずれも生粋のイタリア人。ドミンゴ、パヴァロッティ、カレーラスの「3大テノール」に憧れて歌手を目指し、2009年にイタリアの人気オーディション番組出演をきっかけに3人でグループを結成。2011年に早くも全米ビルボードのクラシックアルバム部門とラテンポップアルバム部門で第1位を獲得しています。2012年にはバーブラ・ストライザンドのツアーに参加、2015年にリリースされたアルバム「グランデ・アモーレ」が世界各国で大ヒットし、オペラからポップスまで、イタリアの音楽を世界に広めつつ、世界規模で大旋風を巻き起こしています。

20代前半の若さでのプラシド・ドミンゴとの共演も大きな話題となった。

豊かな声量と艶やかな歌声

イル・ヴォーロの魅力は、一人一人がソロでも十分に通用するような、稀有な歌声にあります。豊かな声量と、高音から低音まで大きく伸びる音域の広さ、艶やかで伸びやか、表情豊かな歌声は、会場の隅々にまでよく通るほど透明感に満ちています。さらに、それらが重なったときに生み出される3人のハーモニーは、まさに魅惑的です。2018年の平昌冬季五輪で、羽生結弦選手をはじめ、複数のフィギュア選手がイル・ヴォーロの曲を使用していましたが、彼らのロマンティックな美声は、華麗な氷上のアスリートたちにふさわしいものでした。

フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂。ミケランジェロ、ガリレオ、マキャヴェッリ、ロッシーニなど、イタリアの著名人がここに眠る。

ジャンルを超えて縦横無尽

3人3様の個性的なキャラクターもまた、魅力的です。若さに似合わない天性の巧さと、いたずらっ子のような素顔とのギャップがまたチャーミングです。クラシック一辺倒ではなく、オペラのアリアからポップスの名曲まで、ときにはラテン版のヒップホップ、レゲトンをカバーすることなども、親しみやすさを生む大きな要素になっているようです。この、好奇心の赴くまま、ジャンルを超えて縦横無尽に音楽の領域を走り回る姿にも好感が持てます。

サンタ・クローチェ広場に集まった3万人の聴衆からスタンディングオベーションを受けた。

世界を熱狂させる魅惑のハーモニー

この1月にはローマ法王御前演奏会、2月はサンレモ音楽祭に出演、5月の再来日公演後は、8月にイタリア国内ツアー、秋から来年は世界40都市を巡るワールドワイドツアーが待っています。こうして世界を席巻する魅惑のハーモニーは、これからもわが国を訪れてくれることはあるのでしょうか。海外では、全ての公演がソールドアウトになってしまうというイル・ヴォーロ。5月の公演は、早めにチケットを確保しておこう！