イタリアと日本の革文化の架け橋 AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ) バケッタレザーの名刺入れを2名様にプレゼント

地中海を思わせる美しい色合いのバケッタレザー名刺入れ。

美しい革製品との出会いは一生の宝物。中でも、イタリアの伝統的な手法で鞣(なめ)されたバケッタレザーは発色が美しく、年を経るごとに、古びるどころか、ますます生き生きしてくる。そのバケッタレザーを輸入して日本で加工、商品化に挑む工房「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」があることを知り、茨城県結城市のオフィスを訪ねてみた。

茨城県結城市のAYAME ANTICO、Exhibition Booth。

自作の工房

工房の主は菖蒲 智(あやめ さとし)氏。職人気質のお年の方を想像していたが、何と1982年生まれの今年35歳。人当たりの柔らかな青年は、頑固どころか、ただ革製品が大好きという好青年だった。
Libera(以下L):居心地のよさそうな工房ですね。
菖蒲:実家の庭先を借りて、自分で建てたものです。好きなように造ったので、ここで何時間過ごしていても少しも飽きません。

8畳ほどのスペースは、ショールーム兼試作品工房兼商談ルーム。

イタリアへ渡って修行

L:最初から革製品の製造を志していたのですか。
菖蒲:いいえ。地元の大学を卒業して、何となく東京の通販会社に就職して、そこでオンラインショップを担当しているうちに革製品の面白さに目覚めて、自分で本物の革製品を扱いたいと思うようになったのです。
L:転機は……。
菖蒲:28歳のときです。日本にいてもどうにもならないと思い、本場イタリアに渡って革製品の勉強をしました。なめしの工場を見せてもらい、縫製とデザインの学校に入り、革職人さんの元でみっちり修行しました。

古いミシンを手に入れて、自分の手で使いこなす。

足踏み式のミシンは、自分で修理もできる。

革に囲まれて、居心地は満点!

自然素材のタンニンなめし

L:素材はすべてイタリアからとか……。
菖蒲:はい、イタリアのトスカーナ地方のサンタクローチェ・スッラルノにいくつものタンナー(なめし工場)があって、そこの数社から仕入れています。
L:バケッタレザーが有名ですね。
菖蒲:バケッタ(Vaqueta)というのはスペイン語でカウハイドレザー(生後2年を経過したメスの牛革)を指します。イタリアのバケッタレザーの場合、原皮はほとんどフランス産です。アルプスで育ったステア(Steer)牛(生後3〜6ヶ月以内に去勢して、2年以上を経たメスの成牛)の原皮を、植物性のタンニンだけでなめしたものです。あまりにも時間がかかるので、現在では希少性の高い素材になっていますが、使い込むほどに風合いを増して、どんどんよくなっていきます。

重厚な風合いのバケッタレザー。使い込むほどにツヤを増していく。

仕入れたレザーの特徴を見極めながらスペース取りをしていく。

最初の製品は、自分で縫い上げていく。

なめし方で素材に一長一短

L:自然素材のタンニンでなめされたものは、経年変化によってむしろ元気になっていくようですね。
菖蒲:それはなめすときに、牛脚オイルをたっぷり染み込ませてあるからです。そのために、バケッタレザーは乾燥やひび割れに強く、手の油ともよく馴染み、使い込むほどに輝きを増していきます。
L:量産効果の高いクロムなめしとは、そのあたりが違うのですね。
菖蒲:クロムなめしに使用する化合物は金属ですから、自然素材のタンニンと違って、短期間に大量になめすことが可能です。そのため、エイジングの効果は期待できませんが、タンニンなめしに比べると引っ張りやキズに強いので、より薄く、軽く加工できます。バッグやレザージャケットにはクロム加工の方が加工しやすいので、それぞれに一長一短がありますね。

革素材の上に完成品を置いてみると、素材がそのまま製品化されていることが分かる。

素材のカットと縫製は、日本の職人さんの手によって行われている。

日本の職人さんの手作業の完成度の高さは世界有数とか。

美しさと耐久性

L:バケッタレザーに惚れ込んだ理由は何でしょう。
菖蒲:それは美しさと耐久性です。縫製に使う糸にも油が染み込ませてありますから、大切に使えば親から子へ、子から孫へ受け渡していけるほど長持ちします。しかも、使えば使うほど味わいを増してきて、革がいきいきしてきます。そのために、デザインは流行を追わないように、オーソドックスなものを心がけています。
L:現在はオンラインショップの扱いだけですね。
菖蒲:生産できる数には限りがありますし、生産から販売、商品のメンテナンスまで、すべて自分の手で責任をもって行いたいので、商品の卸売りや委託販売は行っていません。

ファスナーの処理の仕方なども美しく、なおかつ堅牢。

いつまでも使ってもらえるように、なめらかな動きにこだわる。

こちらはイタリアにあるAYAME ANTICOの手縫い専門工房で、熟練職人のステファノ・バッリーニ氏が縫い上げた1枚革のベルト(17,000円、税込)。

今は普及のとき

L:ビジネスとしての成長戦略はお考えですか。
菖蒲:愛用のハーレー・ダヴィッドソンを事業資金に変えたので、そのくらいは何とか回収したいとは思いますが、今は売るというより、一人でも多くの方にAYAME ANTICOの存在を知ってもらいたいと考えています。手間暇かけた商品の割には価格を抑えていますので利益は多くありませんが、製品の良さを知っていただければ、自然に愛用される方は増えていくと思っています。

アドリア海の深い海の色を思わせる名刺入れ(15,000円、税込)。

色合い、よく手に馴染む使い心地、縫製の確かさ、古びないデザイン……いつまでも愛用したくなる。

イタリアの伝統が育んだバケッタレザー、ミネルバボックスの質感が横溢している。

只今、試作中!

L:新しい商品の計画は……。
菖蒲:バッグなども検討していますが、どうしても重くなるので難しいですね。職人さんとも相談しながら、あれこれ企画しています。試作を重ねているときがまた、楽しいですね。好きなことを仕事にしているので試練は当然と思っていますが、徐々にファンが増えているので、大きな励みになっています。これから少しずつ、仕事の仲間が増えていくといいなと思っています。
L:取材ご協力、ありがとうございました。

試作中のショルダーバッグ。マチがたっぷりついていて使いやすそう。

素材をそのまま切り出したような野性味あふれるクラッチバッグ。

●AYAME ANTICOへの問い合わせ
Tel. 0296-32-1146(AM10:00〜PM7:00、定休日/土日祝)
http://ayameantico.jp
●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカード・UCカードを1,000円(税込)以上ご利用のうえエントリーいただいた方の中から抽選で2名様に、AYAME ANTICOの名刺入れ(Porta biglietti da visita、15,000円、税込)をプレゼントいたします。

エントリー期間:2017年4月17日(月)〜2017年5月25日(木)

※当選者の発表は、賞品の発送(2017年6月中)をもってかえさせていただきます。

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