World Walking Vol.33 PERU —Cusco— ベビーアルパカの靴下と民族柄のポーチをセットで3名様にプレゼント

日本からはちょうど地球の裏側にあたる国、南米・ペルー。「ナスカの地上絵」や「マチュピチュ遺跡」など、太古への冒険心が掻き立てられる魅惑の国。アンデス山脈や砂漠、アマゾンのジャングルまで、さまざまな地形と気候が入り交じり、太古の文字を持たない文明として知られるインカ帝国の名残を色濃く残すこの国は、地球の育んだ自然の偉大さを教えてくれました。その体験はまさに「百聞は一見にしかず」。マチュピチュ遺跡への玄関口であるクスコを中心に、ペルーの魅力をご紹介します。

世界のヘソ、クスコ

日本からさまざまな国を乗り継いでようやく辿り着く遠い国、ペルー。その距離15,500km、時差14時間。まさに地球の裏側にある国と言えます。およそ20時間の旅程を経て辿り着いたのは、マチュピチュ遺跡への玄関口「Cusco(クスコ)」。インカ帝国の首都であり、ケチュア語で「ヘソ」を意味します。スペイン人によって征服された際に多くの寺院や宮殿が破壊されてしまいましたが、「カミソリの刃も通さない」といわれる石積みの壁は今も健在です。標高3,400メートルもあるため、高山病にならないように少しずつ体を慣らしていく必要があり、最初はホテルの近所などをゆっくり散策するのがおすすめ。街のシンボルであり中心地のアルマス広場はカフェやショップも多く、街の雰囲気に慣れるのにぴったりです。

深夜のアルマス広場。昼夜を通して多くの人が行き交う。

周辺には長屋のような独特の建築が並び、カフェやショップが連なる。
街の中心部には、賑やかさだけでなくどこかのんびりした時間が共存する。
山の中でありながら道も建物も石を多用しているのが印象的。
クスコの標高は3.399mもある。高山病にならないためにも少しずつ身体を慣らしていこう。
「カミソリの刃も通さない」と表現される石積みの壁。技術の高さと労力にただ感嘆する。
滞在中に広場ではお祭りが催されていた。民族衣装をまとって音楽に合わせて踊る。実に異国情緒溢れる体験だ。

ペルーカルチャーを凝縮したメルカド・サンペドロ周辺エリア

広場からほど近いマーケットが「メルカド・サンペドロ」。織物や食材、クラフトショップが並ぶ賑やかな市場には、ペルーカルチャーの魅力が凝縮されています。
マーケット近隣には、近ごろチョコレートフリークの間で注目を集めるペルーカカオのチョコレートファクトリー「Republica Del Cacao」やアマゾンの先住民シピポ族のクラフトショップ「XAPIRI」など、さまざまな文化体験を楽しめるお店が並びます。とくに、民族の伝統的な意匠を取り入れながらも質が良いアイテムを手頃な価格で提供しているアルパカウールの専門店「Alpaca Tamon(アルパカタモン)」は、おすすめ。柔らかく滑らかなベビーアルパカの毛で編んだ靴下は、一度履いたら病みつきになる心地良さです。

本場のローカルフードを楽しめるのも市場の魅力。良い香りに食欲が刺激される。
ペルー独特の色彩鮮やかなクラフトワーク。魅力的な柄の数々に目移りしてしまう。
お菓子やスパイス、食材なども並び飾らないペルー文化を堪能できる。
どこからともなく流れてくるノスタルジックなペルーミュージック。
屋台は市場の外まで続く。民族風のケープやストールなどに目移りしてしまう。
アルパカ専門店の「Alpaca Tamon」。日本人が経営しており、いろいろと丁寧に教えてくれる。
ペルーカカオのチョコレート専門店「Republica Del Cacao」。柑橘類を用いたオリジナルフレーバーのチョコは、独特な風味が病みつきになる。
シピポ族のクラフトショップ「XAPIRI」。ディープなアマゾンカルチャーに触れることができる貴重な場所。

素朴で滋味深いペルー料理

ペルーの家庭料理を味わえる「PUCARA(プカラ)」は日本人のオーナーが経営していることもあり、ペルー料理の魅力をわかりやすく教えてくれました。おすすめはソテーした牛肉とジャガイモにお米を添えた「ロモサルタード」や「ソパデキヌア」と呼ばれるキヌアのスープ。お店によって味付けが違うので、気に入った料理をいろいろなお店で食べ比べてみるのも楽しいものです。

「MORENA(モレナ)」はオーストラリア出身のオーナーシェフが営むレストラン。どのお皿にも美しく花が飾られ、モダンな盛り付けが印象的。マッシュポテトをケーキのように仕立てた「カウサ」は絶品。コカの葉を煎じたコカ茶でひと息つけば、旅の疲れがホッと癒えるのを感じます。

「PUCARA」はカフェのような落ち着いた内装で、メニューなども日本語表記があり初めて訪れるにはおすすめ。
チキンのハーブ煮込み「セコデポーヨ」。比較的ボリュームが多いので頼みすぎに注意。
素朴な味わいの多いペルー料理。現地の食べ物でお腹が満たされるとなんとも豊かな気分になる。
コカの葉を煎じたお茶。クセが無くスッキリとした味わいで、高山病予防にも効果的。
モダンな空間の「MORENA」。同じペルー料理でも盛り付けが美しいと評判だ。
ロモサルタードはシンプルだが滋味深い味が沁みる。
洗練された味わいのモダンペルーキュイジーヌを楽しめる。
キヌアなどのスーパーフードが使われる料理も多く、栄養満点。

いざマチュピチュへ

世界遺産に登録されている「マチュピチュ」。山の奥深くに取り残されたインカ帝国の神秘をいまに伝えるこの遺跡は、考古学好きならずとも一度は訪れたい場所。クスコからは「オリャンタイタンボ駅」か「ポロイ駅」からペルーレイルで向かいます。およそ3時間で到着するのが遺跡の玄関口である「アグアスカリエンテス」。通称マチュピチュ村とよばれ、「アグアスカリエンテス川」を挟んでホテルやショップが並びます。標高はクスコよりも低く、どこか温泉街のようなのどかな街並みがマチュピチュへの興奮をやわらげてくれます。

鮮やかなブルーの車輌が可愛らしいペルーレイル。
列車ごとにクラスが違うが、普通のグレードでも充分快適だった。
どこか日本の温泉街や台湾の老街を思わせる街並み。
街中には犬が多く、観光客にも慣れている。このラフな雰囲気が心地よい。
有名なレストラン「Indio Feliz」の壁面には世界中のお札やカードが貼られ、いかに世界中から多くの人が訪れているかわかる。

雲上の秘境「マチュピチュ」

一体誰が、何のために築いたのか。いまなお多くの謎に包まれるインカ帝国最大の遺跡「マチュピチュ遺跡」。8,500kmに及ぶアンデス山脈に属するウルバンバ谷の尾根にあり、下界からはその姿がうかがい知れないことからスペイン軍の攻勢からも免れた「空中の都市」。1900年代にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムによって発見され、多くの考古学者が研究を重ねています。マチュピチュ遺跡は向かいにあるマチュピチュ山と背後にそびえるワイナピチュ山に挟まれた標高2,430メートルの場所にひっそりと佇んでいます。

太陽を崇拝するインカ帝国にとって暦を司る観測所のような役割があったとも言われるこの場所。神事を司るに相応しい荘厳な空気に包まれています。ガイドによると「太陽の神殿」には東側の壁に二つの窓が開けられ、それぞれ夏至と冬至の日に陽光が差し込むと言われています。寸分の狂いもなくびっしりと積み上げられた石壁と段々畑からは、当時の営みの一端を感じることができます。

TVなどでは何度も目にした景色。実際にこの場所に立つと、不思議な充足感と共に静かな感動が心に広がる。
びっしりと美しく積み上げられた石壁の前で「リャマ」がくつろいでいる。
どうやってこれだけの石を運んできたのか。どうやって切り開いたのか。考えれば考えるほど不思議だ。
確かに人がこの場所を作り、生活していたという事実にただただ感動してしまう。
天候が崩れると辺りは雲や霧に包まれ、なんとも幻想的な風景が広がる。
霧が晴れて遺跡が姿を現すと、ハイラム・ビンガム氏が初めて発見したときの驚きに近いものを感じる。
これだけの巨石を麓から運んできたとはにわかに信じがたい。

もうひとつのマチュピチュ

マチュピチュ遺跡の写真に必ずと言ってよいほど写る背後の尖った山。いわばマチュピチュの風景の一部となっているのが「ワイナピチュ山」。「若い峰」を意味し、マチュピチュの太陽の神殿に対して、こちらには「月の神殿」が祀られています。登山は早朝のため「アグアスカリエンテス」で一泊することと、ある程度悪天候に備えた装備が必要ですが、マチュピチュを訪れたらぜひ挑戦していただきたい他に比類のない見どころです。遺跡を登ること自体、貴重な体験であると同時に、ここから見下ろすマチュピチュは、実に感動的。取材時はあいにくの天候でしたが、雲の切れ間にかすかに見える遺跡と渓谷の風景は息を呑む迫力です。

右手にうっすらと見えるのがマチュピチュ遺跡。この圧倒的な迫力は一見の価値あり。
入山にはマチュピチュ遺跡同様事前の予約が必須。
人ひとりがやっと通れるほどの険しい登山道。
山全体が遺跡のようになっており、えも言われぬ高揚感に包まれる。
霧の晴れ間から遺跡が出てくるのを待つが、なかなかチャンスは訪れなかった。
一体どうやって、一体なぜ。そんな疑問と共にインカ帝国が栄えた時代に想いを馳せる。
頂上からは標高400m下がったこの先の洞窟に「月の神殿」がある。

次なる遺跡を目指して

マチュピチュ遺跡の次に訪れたいのが「聖なる谷」と呼ばれる遺跡群。ペルーレイルに乗ってクスコへ戻る途中、まずはその手前にある「オリャンタイタンボ」へ。オリャンタイタンボ遺跡はスペイン軍から襲われた際に立てこもった要塞都市で、現在暮らす人びとは往時のインカ民族の風情を色濃く残しています。「聖なる谷」はクスコを取り囲むように広がる豊かな穀倉地帯で、いまや世界中で愛される唐辛子やトマトはペルーが原産だと言われています。スペイン軍が自国へ持ち帰ったことで世界中に広まったとされ、もしインカ帝国が勝っていたらスペイン料理はまったく違うものになっていたかもしれません。

遺跡から望むオリャンタイタンボの街。まさに「聖なる谷」を象徴する景色だ。

まるで天空へ誘うかのようにどこまでも続く段々畑。

この石壁が当時のインカの人びとを守ったのだろうか。

壮大な遺跡群「聖なる谷」

クスコを中心とした周辺の集落とともに遺跡群が構成される「聖なる谷」。インカ帝国時代から市場が開かれていたという「ピサック」は、天体観測所のあった遺跡としても知られています。市場には民族衣装を着た人びとが暮らし、迷路のような路地裏はなかなか散策し尽くすことができません。

スペイン統治時代に建てられた教会とインカの遺跡が共存する「チンチェーロ」は、複雑な歴史が紡いだ時の流れを体感できる場所です。インカ時代には王室のための農園があり、いまでも市場では物々交換で農作物の取引がされるなど、素朴な暮らしを垣間見ることができます。

乾いた風が吹くなか、雄大な景色を巡りながら巨大な遺跡群を巡る。ペルーの大地を全身で感じる時間でした。

一見するとただの山にしか見えないピサック遺跡だが、頂上付近には天体観測所がある。

遺跡の上にある天体観測所では、日時計もあったと言われている。

古くから市場が催されていたという「ピサック市場」。予想以上に広い。

街の人びとは民族衣装をまとい、物々交換で食料を調達することも。
チンチェーロの教会は、けっして華美ではないがこの地の信仰を支えた独特の雰囲気を持っている。
遺跡で遊ぶ子供達。彼らにとって、この景色は街の暮らしに溶け込んでいるのだろう。
途中で立ち寄った「マラスの塩田」。1億年以上昔は海底だったこの場所では、渓谷から高濃度の塩水が湧き出る。
豊かな穀倉地帯をつなぐ「聖なる谷」は、インカ帝国の信仰と食文化が融和した歴史を感じさせる。

大地の作り出したアート「レインボーマウンテン」

クスコから南東150kmほどの位置にある「レインボーマウンテン」。地表に露出した山の鉱物が酸化し、地層ごとに色とりどりな表情をみせることから山全体が虹のような景色をみせてくれます。自然が作り出したとは思えないほど鮮やかな景色には、地球の不思議さを感じずにはいられません。その鮮やかな景色とは裏腹に、標高5,100メートルと非常に高く酸素が薄いため、高山病には注意が必要です。また、頂上まで馬に乗せていってくれるサービスもあるので、しんどい場合は交渉しても良いかもしれません。

晴れた日には山肌が極彩色に染まる。この世のものとは思えない絶景だ。

馬に乗って広大な自然を進むのもなかなかできない体験だ。

チベットやモンゴルなど、ヒマラヤ周辺の高原にも通ずる空気が気持ちいい。

手つかずの自然がどこまでも広がる。

大自然と歴史を五感で堪能する

日本からはなかなか気軽に訪れることができない南米への旅行。しかし、子どもの頃から夢見ていたマチュピチュ遺跡をこの目で実際に見てみたい。その一心で訪れたペルーは、豊かな自然と芳醇な文化、そして複雑な歴史を経てなお日々を楽しむ人びとの豊かな表情をみせてくれました。そして、いざ目の前にしたさまざまな遺跡群は、インカ帝国の数奇な運命と、当時の人びとの途方もない労力と知恵を今に残していました。「見ずに死ねるか」という使い古された言葉が不思議なリアリティを持って身に迫るペルー・クスコを中心とした旅。ぜひ“一生に一度の旅“とも言うべき奇跡のような旅を実現してみてはいかがでしょうか。

<取材協力:Aiko ODANAKA>
東京でリラクゼーションサロン「soi herb」を運営する傍ら、国内外を飛び回る「旅するセラピスト」。
soi herb/https://www.soiherb.net
Instagram/https://www.instagram.com/soiherb

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、Alpaca Tamonのベビーアルパカの靴下と民族柄のポーチをセットでプレゼントいたします。

〈セット内容〉
・ベビーアルパカ靴下(アルパカスーパーファイン100%)
サイズ:M・丈/20cm・足底/22cm(24〜26cm)
・ポーチ
サイズ:20×12cm
※柄、色の組み合わせはご指定いただけません。ご了承ください。

エントリー期間:2020年2月17日(月)〜2020年3月25日(水)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2020年4月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

エントリーキーワード/ペルー
エントリーはこちら

test single
test single