鎌倉時代から現代までを通覧する 特別展「きもの KIMONO」 東京国立博物館 特別展「きもの KIMONO」ペア観覧券を5組10名様にプレゼント

重要文化財 小袖 黒綸子地波鴛鴦(おしどり)模様 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

800年以上の歴史を持つ日本の「きもの」は、紛れもなく日本独自の美の世界を体現している。その最上質のきものの豪華さ、華やかさ、きらびやかな美しさは、西洋のドレスに勝るとも劣らない精緻な芸術品と評しても言い過ぎではないだろう。質・量ともに世界最大のきものコレクションを有する東京国立博物館で開催する、空前絶後の大規模きもの展である。

見返り美人図 菱川師宣筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

どんなドレスも「きもの」にはかなわない

外国籍のクルーズ船に乗ると、乗船した次の日のディナーは大抵、キャプテンズテーブルを囲んでの晩餐会となる。男性はタキシード、女性はイブニングドレスなどに身を包んで臨む晴れがましいひと時である。フォーマルウェアは堅苦しいといって敬遠する向きもあるが、船旅にメリハリをつける意味で、パリッとした時間を持つのも悪くない。そんなとき、キャプテンの隣にきもの姿の女性が席を占めていることがよくある。「キャプテンの席にお招きするのは私の仕事の一つ。きものの女性がいれば、真っ先に隣に座っていただきます」とノルウェー出身の船長さん。「宝石を外したら、どんなドレスもきものの美しさにはかないません」だそうだ。結城紬の手の込んだ織りと匂い立つような上品な色合いなどは、一目見ただけで、誰もが品格の高さを感じることだろう。

重要文化財 縫箔(ぬいはく) 白練緯地四季草花四替模様 安土桃山時代・16世紀 
前期展示4月14日(火)~5月10日(日)京都国立博物館蔵

陣羽織 黒鳥毛揚羽蝶模様 織田信長所用 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵

国宝 婦女遊楽図屛風(松浦屛風) 江戸時代・17世紀 
展示期間5月19日(火)~ 6月7日(日) 奈良・大和文華館蔵

和服も世界文化遺産

きものの起源は、平安時代に女性が着用していた「唐衣裳装束(からぎぬもしょうぞく)」の下着、「白小袖」に端を発しているという。この「小袖」が室町時代後期になって染や刺繍、金銀の摺箔(すりはく)を施され、やがて「表着」として花開いていったのがきものということになる。こうした日本のきものが、文化と言えるほどまでに成熟してから、わずか800年程度しか経っていないことにむしろ驚く。室町時代から安土桃山、さらに江戸時代へと、わが国が文化的に成熟度を増すにつれて、きものもまた洗練度を増してきたわけだ。現代の日常生活からは消えつつあるきものだが、「和食」同様、「和服」もまた、ユネスコ世界文化遺産に登録される価値があるように思うのだが、どんなものだろうか。

重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵

重要文化財 振袖 紅紋縮緬地束熨斗(たばのし)模様 江戸時代・18世紀 
前期展示4月14日(火)~5月10日(日) 京都・友禅史会蔵

重要文化財 振袖 白縮緬地衝立梅樹鷹模様 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵

きものを通して過去・現在・未来を見つめる

今回の特別展「きもの KIMONO」は、時系列で「モードの誕生」から「京モード 江戸モード」「男の美学」「モダニズムきもの」、そして最終章「KIMONOの現在」まで、全5章にわたって展開される。鎌倉時代から現代までを通覧する初めてのきもの展だが、単に過去を振り返るだけでなく、日本文化の象徴として、きものを通して現代から未来を見つめる深い眼差しがある。それは実はきものを「遺産」にしてはならないということなのではないか。特別の日だけでなく、日常的にもごく自然に着物が着られたら、どれほど日本文化への愛着が増すことだろう。「会社の役員会は着物で出席してもよろしい」となれば、社風もがらりと変わるかもしれない。

振袖 淡紅綸子地宮殿模様 昭和時代・20世紀 千葉・国立歴史民俗博物館蔵

友禅訪問着 白地位相割付文 「実り」 森口邦彦作 平成25年(2013)
前期展示4月14日(火)~5月10日(日) 東京・株式会社三越伊勢丹蔵

TAROきもの 岡本太郎原案 昭和49年頃(1974頃) 東京・岡本太郎記念館蔵 撮影:堤 勝雄

2020年にこそ見てほしい

展覧会には、信長・秀吉・家康・篤姫など、歴史上の人物が実際に着用したきものも展示される。尾形光琳筆の「冬木小袖」などは、ここでしか見ることのできない逸品中の逸品。メトロポリタン美術館所蔵の「誰が袖図屛風」など、海外からの里帰り作品も多い。歴史的な作品から現代のデザイナーが手がけたきものまで、200件以上にも及ぶ作品が一堂に展示される様子はさぞかし壮観だろう。今回の展覧会を担当した東京国立博物館の小山結弦葉氏は「2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開かれ、世界中から多くの人が日本を訪れる年。一人でも多くの外国人に日本のきものの素晴らしさを知ってほしい」。きものとすっかり縁遠くなってしまった日本人には「改めてきもの文化の豊かさに目を留めてほしい」という。自ら、凛とした佇まいできものを着こなす小山さん。早速、きもの姿で寺巡りなどしてみたくなった。

展覧会の作品とその見どころについて解説する東京国立博物館 学芸研究部調査研究課工芸室長・小山結弦葉氏。

●特別展「きもの KIMONO」
会場:東京国立博物館 平成館(東京・上野公園)
会期:2020年4月14日(火)〜2020年6月7日(日)
当日券:一般 1,700円 他
●展覧会への問い合わせ
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト:https://kimonoten2020.exhibit.jp/
※開館時間、休館日、観覧料、割引制度、特典チケットなど、詳細については上記の公式サイトをご参照ください。
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で5組10名様に、東京国立博物館で開催される「特別展 きもの」のペア観覧券をプレゼントいたします。

エントリー期間:2020年1月17日(金)〜2020年2月25日(火)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2020年3月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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